夜明けのサヨナラ

池谷 敦子(著)

発売日:2016年10月30日


※ "わたしが居る場所"の改訂版です。 

 

本書冒頭 

野原に雨が降っている 

細い雨が降っている 降り続いている 

果てしなく広い海の上にも 降っている 

眼に見えぬほど しずかに降っている 

あなたの中にも降っている 

わたしを通り抜けて 

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コメント: 6
  • #6

    先生 (土曜日, 30 12月 2017 14:14)

    う~ん、痛い。痛いというか、痛痒い。かさぶたが取れかけたような、集めのシャワーを浴びているような、気持ちいいんだけれど…そんな気分にさせてくれる一冊。

  • #5

    トワレのパパ (土曜日, 30 12月 2017)

    わたしが居る場所を中心に、自然現象や周囲の人々との関わりや、それらに付随して感じることや思うことが、色々な角度から記されている。普段生活している中で、こんなに新たな発見や細やかな気付きができることに、驚きました。作者の細やかな発想等に乾杯します。

  • #4

    さこ (木曜日, 07 12月 2017 18:29)

    雨が降っている情景が頭に浮かび、次なる内容を読み、空想の世界を組み立てられて、入り込もうと油断して読みすすむと、
    最後の二行で、急に深い闇と共に、いろんな空想が沸いてくる作品でした。
    最後の最後に、いい裏切りをされた感覚でした。

  • #3

    ぐりめん (木曜日, 07 12月 2017 09:28)

    始まりと終わりが混在したような、綺麗なタイトルに惹かれて読み始めました。始まりを感じる詩も最後の瞬間が見える詩も、どれも目の裏に情景の浮かぶ、静かで綺麗でどこか切なく、夕焼けを見つめる時のセンチメンタルな感じの様な、寒い冬の朝に、澄んだ青い空をただ意味もなく見上げてしまう時の様な、そんな気持ちになる詩ばかりでした。心が少し疲れたら、この作品をまた読みたいと思います。

  • #2

    三郎 (水曜日, 06 12月 2017 12:33)

    恋にもれなくついてくるおまけ―「サヨナラ」。恋人が置き土産にするのは、指輪と几帳面にゴシック体で書かれた手紙。傷ついても、折れそうになっても恋をしないよりは恋をした方が人生は楽しい。恋人が人だろうが、海だろうが、なんであろうが。

  • #1

    タンゲさん (水曜日, 06 12月 2017 11:06)

    夜明け、朝とも夜ともつかない曖昧な時間。著者の耳はそこに、失われゆくものの幽かな谺を聞き取るのだ。