いのち : 堀米好美 歌集 - 堀米 好美』が、

 

産経新聞に掲載されました。

 

 2018.01.11 


電子書籍

いのち : 堀米好美 歌集

堀米 好美/著 

発売日:2017年9月22日

1,000円(税込)

 第一歌集『祈り』(平成二十八年九月発行)に続く、第二歌集である。平成二十三年から二十八年までの歌の中から、千一首を選び収録した。

 

 

 私は、この間、「短歌二十一世紀」(選者 大河原惇行氏)・「ヒムロ」(選者 丸茂伊一氏)に出詠する傍ら、「信毎歌壇」(選者 道浦母都子氏・米川千嘉子氏・小池光氏)、それに、地元歌会に出詠を重ねて来た。そのなかで、選歌された作品、入選作品などを中心に、自分として選んだものである。第一歌集『祈り』とともに、第二歌集『いのち』は、私の八十路のまとめである。合わせてお読みいただければ幸いである。

 

 尚、歌集の題名「いのち」には、いのちの尊厳とその危さ、たくましさ、その永久なることを思い、「いのち燃やさむ」と思う私の心を籠めたものである。

 平成二十三年の三・一一の大震災で、多くの「尊いいのち」が失われた。そして、その「いのち」は、残された人々の心に深く「永久なるいのち」として刻まれた。私は、現地を訪れ、被災地を眼の前にして、大きな衝撃を受けた。「明日は吾が身」の思いを強くした。その後、二十八年には、熊本の大地震。それらの悲しみの中で、明日に向って立つ姿に、「いのちたくまし」をいつも思う。それと共に、築き上げたものを皆毀され、肉親を失い、「尚立ち得る吾がいのちか」と思う。「明日は吾が身」「立ち得る吾か」その思いは常にある。地震に、台風に、水害に、噴火にと、災害の前に、余りにも無力な「いのち」である。しかし、逞しい「いのち」である。永久なる「いのち」である。