つっぱりが視た敗け戦

(著) 富所元雄

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作品詳細

「あの時代、少年たちは、思い思いの手法で、不良を演じながら大人社会の無定見な変身ぶりに必死で抗議しているようなところが確かにあった」(本文より)
九歳で終戦を迎えた作者。それまで「鬼畜米英を倒せ!」と叫んでいた教師たちは、戦後すぐ子供たちに英語を教えるようになる。冗談じゃない――そんな思いを抱いた作者は、荒廃した時代背景と精神状況そのままに不良を演じ始める。
戦中戦後に多感な時期を過ごした作者が、その後新聞記者になるまでの少年期と青年期の想い出を振り返るとともに、戦争についての持論を綴った記録。

【著者プロフィール】
富所 元雄(とみどころ・もとお)
1936 群馬県生まれ
   新潟大学人文学部社会科学科卒業
   読売新聞記者を経て、トミー物産(有)代表取締役
著書:他編著『お多美さんの新聞』(昭和47年、フォトにっぽん社)

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