仏教の現世利益

(著) 徳岡秀雄

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作品詳細

[商品について]
―仏教における108個の煩悩を要約的に示した「三毒」は、貪欲、瞋恚とあと1つは以下のうちどれ?
1.嫉妬 2.愚癡 3.傲慢
正解は、本書「第一章 仏教の課題」をご覧ください。

事故や自然災害による予期せぬ死や、アノミー社会における近代的自我の苦悩。現代特有の多様な「苦」に対して、釈迦の出家と実践によって始まった仏教は、どのような克服の道を示すのか。社会学研究から仏教の布教活動に従事という異色の経歴を持つ著者による、哲学・社会学・宗教学などの諸学問を横断し、仏教が現代社会に与える価値を説いた異色の書。現代に生きる「私」の苦悩を取り除く、仏教的コスモロジーとは——。

[出版社からのコメント]
学問的関心から仏教の関連書を読んで、その独特の言葉遣いに挫折してしまった人もいるのではないでしょうか。そんな人には本書が合っているかもしれません。というのも、たとえば本書では、仏教における「苦」を説明するため、ヤスパースの「限界状況」を持ち出します。そのため仏教的言葉遣いに縛られない本書は、社会学や哲学に関心がある人にもおすすめです。

【著者プロフィール】
徳岡 秀雄(とくおか・ひでお)

一九四一年、京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。京都家庭裁判所調査官補を振り出しに、関西大学教授(社会学部)、京都大学教授(大学院教育学研究科)、放送大学客員教授、などを歴任。教育学博士(京都大学)。
社会学研究に従事する傍ら、一九九三年、中央仏教学院(浄土真宗本願寺派・通信教育課程)入学、一九九六年、同校卒業。一九九七年、得度習礼に続いて教師教修を修了。二〇〇一年、社会学研究者としての職を辞して布教使補に登録。二〇〇三年、布教使資格を取得。放送大学客員教授の任期終了(二〇〇六年)後は、布教括動に専念。

《主な著書》『社会病理の分析視角』(東京大学出版会、一九八七)、『少年司法政策の社会学』(東京大学出版会、一九九三)、『社会病理を考える』(世界思想社、一九九七)、『宗教教誨と浄土真宗』(本願寺出版社、二〇〇六)、『少年法の社会史』(福村出版、二〇〇九)、『仏法で観る現代社会』(平樂寺書店、二〇一三)、『縁起する親鸞思想』(平樂寺書店、二〇一四)、『悉皆成仏による「更生」を信じて』(福村出版、二〇一七)、など。

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