北京 古刹名寺選: 四十二ケ所を巡る

(著) 真下亨

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作品詳細

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―西太后のお気に入りの寺院は次のうちのどれでしょうか?―
1.慈寿寺塔 2.万寿寺 3.延寿寺

正解は、本書 目次三四(201ページ)をご覧ください。

「北京 古刹名寺選 四十二ヶ所を巡る」について・・・古刹(こさつ)とは、由緒ある古いお寺の事である。それでは、何故「刹」の字がお寺の事を指すのか?一つ目は、サンスクリット語のkestraの音写で、刹多羅(せったら)や差多羅(さたら)と表記され、土・地田・国・国土等を意味し、転じて神聖な土地、仏国土をも意味する言葉となった。二つめは、サンスクリット語のyastiの音写で、柱・竿等を意味し、古代インドや西域ではお寺の堂塔の前に柱や竿を建て、先端に宝珠・火焔の目印を付けてお寺の周辺や遠方の人に知らせたそうで、そうした事からこの語がやがて寺院を意味するようになった。本書は、著者が2004年から2005年に参観した記録、撮影した写真、寺院発行の案内書、文献寺を参考にしながら比較的、容易に参観できる古都北京の古刹42ヶ所を、通説による創建時期の早いものから順に、宗教や宗派の区別なく紹介されており、又寺院の位置を示す地図が巻末に添付されているので北京の古刹に興味がある方には、観光の際に役立つ内容となっている。

[目次]
まえがき
一 和平寺
二 潭柘寺
三 紅螺寺
四 天寧寺塔
五 通州燃灯仏塔
六 雲居寺
七 戒台寺
八 臥仏寺
九 法源寺
十 白雲観
十一 西山八大処
一処 虎頭長安寺
二処 仏牙霊光寺
三処 翠微三山庵
四処 隠寂大悲寺
五処 螭湯龍泉庵
六処 平坡山香界山
七処 翠微宝珠洞
八処 盧師証果寺
十二 法華禅寺・銀山塔林
十三 牛街礼拝寺
十四 報国寺
十五 鳳凰嶺龍泉寺
十六 大覚寺
十七 良郷塔
十八 永安寺
十九 団城・承光殿
二十 広済寺
二一 妙応寺・白塔寺
二二 広源閘橋と龍王廟
二三 孔廟
二四 東嶽廟
二五 真覚寺・五塔寺
二六 太廟
二七 普度寺
二八 法海寺
二九 石景山龍泉寺
三十 智化寺
三一 碧雲寺
三二 歴代帝王廟
三三 慈寿寺塔
三四 万寿寺
三五 延寿寺
三六 通教寺
三七 南堂(宣武門天主堂)
三八 東堂(王府井天主堂)
三九 雍和宮
四十 覚生寺・大鐘寺
四一 永福寺
四二 香山昭廟と瑠璃塔
あとがき
参考文献
地 図

[出版社からのコメント]
本書は、著者が北京古刹の中でも選りすぐりの42ヶ所を巡る旅行記ですが、古刹の創建された経緯、又、美しい建築物を記録として残したい想いに溢れています。国・宗教・文化・環境により、考え方や感じ方は、人それぞれ異なりますが、美しい風景、人々との交流、美味しい食事をしている時間は、誰もがきっと幸せを感じるはずです。著者が旅先での人々との交流のエピソードや写真を見ながら読み進めていけば、読者の方も古刹が身近に感じることだと思います。最後に地図が掲載されていますので、それを参考に観光すれば、読者のあなたも、作者の気持ちがより深く感じる事でしょう。お勧めしたい作品の一つでございます。

【著者略歴】
真下 亨(ましも・とおる)
1942年(昭和17年)生。広島県東広島市在住。
2002年退職後、旅行と執筆活動に入る。

-主な作品-
「内蒙華北幻想紀行」1999年 鳥影社
「チベット悠々」2003年 新風舎
「中国の歴史絮話」2019年 22世紀アート
「北京古刹名寺選」2019年 22世紀アート
「中国の藏伝仏教寺廟」2020年 22世紀アート
「新中国の三烈女伝」2020年 22世紀アート

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