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古い玩具 : 福田晋雑文集

(著) 福田晋

作品詳細

［商品について］
―「ふるさと」という世界が生みだすもの―
小学校三年生のケイタは、お父さんの転勤で雪国へと転校することになった。新しいクラスはおとなしい子が多かったが、村長の息子のけんいちと、ふたりの子分は悪戯やいじめを繰り返す悪い子だった。
東京とは異なる言葉や環境に慣れてきた頃、ケイタのクラスに東京から一人の女の子が転校してきた。同じ東京から来た彼女を気遣うケイタ。やがてけんいち達３人の悪さは、ケイタたちにも及ぶようになった。大人の事情で沈黙するクラスメイトの中で、彼女を守るためにケイタがとった行動とは――。
子供の世界に潜む社会の縮図に立ち向かう少年の小さな勇気を描いた児童文学「雪だるま応援隊」をはじめ、小説、随筆、書評、短歌など、故郷のことから政治、宗教まで様々なテーマの作品を集めた作品集。

「目次］
［児童文学］雪だるま応援隊
暴走族始末
飼い猫の記憶
圭くん、ごめんね
続・キリスト教についての疑問
代議士・官僚半減論 　――政治にたいする不満――
ふるさとへの年賀状（二）
短歌・俳句・連歌
［書評］ 　吉田一著『演劇人こばやしひろし』
ニューヨーク・タイムズに掲載された故郷能代の衰退
佐伯有清先生の思い出
病気のこと
方言電話（秋田県能代弁）
あとがき
著者略歴

［出版社からのコメント］
人の形は一様ではなく、作家の一つの作品を読むときに別の作品によって新たな心象を得られるということはよくあります。本書には小説や随筆、短歌など作家の様々な側面が収められており、それぞれ独立した作品ではありますが、本書を読み終えたとき個々の作品について新たな心象を持っていただけるのではないかと思います。

［著者プロフィール］
福田 晋（ふくだ・すすむ）
一九三四年秋田県能代市に生れる
一九五一年秋田県立能代高校定時制　病気中退
一九五五年大学入学試験合格
一九六〇年青山学院大学英米文学科　病気中退
　著書『いつまでも空のうえから』
　　　『彷徨しつづけた私』
　　　『続・彷徨しつづけた私』
　　　『彷徨の果てに』
　　　『凍える花』（短篇小説集）
　　　『彼岸で待ってて』（福田晋随想集）
　　　『グッドバイのまえに』（福田晋雑文集）
　　　『エデンの片隅で』（福田晋雑文集）
　　　『咲子、その愛』（短篇小説集）
　　　『琴江の決断』（長篇小説）
　　　『古い玩具』（福田晋雑文集）