帰米二世 = Memories of the Kibei Niseis : 二つの祖国の狭間で

(著) 橋本捨五郎

Amazon

作品詳細

[商品について]
――日本人がハワイに移民を始めたとき、ハワイのプランテーションではどこの国の人々が多く働いていたでしょうか。
1.ブラジル、2.中国、3.アフリカ
正解は、本書「ハワイ移民一世」をご覧ください。
日本からハワイに移民した人たちの中には、現地に骨を埋める覚悟で故郷を出た人だけでなく、短期間の労働で多く稼いだ後に故郷に帰ろうと考えていた人も少なくなかった。そうした人たちは、二世である子どもを幼いうちから故郷の祖父母たちに預け、日本での習慣や教育に慣れさせていた。彼らの多くは日米双方の国籍を持っていたために、日米関係の緊張に伴って双方で兵役義務が発生することになった。本書は幼少期を日本で過ごし、アメリカに帰って「帰米二世」というレッテルを貼られた彼らの中から、福島県からハワイに移民(一世)をした子どもたち(二世)についてまとめた記録である。

[目次]
帰米二世・緒言
大地震 大津波 放射線被害
ハワイとの接点
移民の親
ハワイ移民一世
帰米二世
『帰布二世』の証言
対極にある者
未来への架け橋
あとがき
参考文献
取材協力者 (敬称略)
著書一覧とコメント
著者略歴

[出版社からのコメント]
かつて家族のため日本を離れ海を渡った多くの日本人たちのことを普段あまり意識することはあまりないと思いますが、時を超えても尚、彼らの心が故郷のある日本にあるということを、私たちはよく知っておく必要があるのではないかと思います。本書を通じて、彼らと日本との間にある目に見えない絆を多くの方に感じていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
橋本 捨五郎(はしもと・すてごろう)

1936年福島県生まれ。12歳にて捨五郎を襲名。(幼名・正明)
1959年中央大学商学部を卒業、家業に従事。
1998年東北日石販売(株)ほか5社をすべて引退。

『記念碑』
第九十三国立銀行跡、安田銀行三春出張所跡、勝沼富造(ハワイ)を建立。

『その他』
三春馬車鉄道の客車を復元、郡山市立歴史資料館にて展示。

『著作』
「馬車鉄道」「さまよえる神々」「郡山の牛種痘事始」「源頼朝に郡山を貰った男」「マウナケアの雪」「我ら同胞のために~日系二世アメリカ兵」「会津藩、ロシアに対峙す」「阿武隈川~蝦夷と大和の境界線」「安積親王と聴城王」「北からの蒙古襲来」「石油輸送救援列車東へ」ほか。

新刊情報