星宿海 黄河・長江の源流を旅して

(著) 長野良市

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作品詳細

[商品について]
星宿海(シンスーハイ)は、バインハル山脈の山懐、海抜約四三〇〇メートルの約古宗列(ユエグツォリエ)盆地にある、黄河の源流といわれる場所である。
――いつかはその地に立って、星が溢れる夜空を眺めてみたい。
幻想的な地名に魅せられたこの思いは、二〇〇四年九月に現実の旅となって結実する。
地図を手に黄河、長江の源流域を走り回り、広大なチベット高原で信仰と共に生きる人々と出会う日々。
本書は、著者の6回にわたる黄河源流への旅の記録であり、同時に遥か日本にまでつながる魂の源流への旅の記録でもある。
この世界について、生きることについて深く問いかける、現代人必読の書となっている。

「目次]
はじめに
上海[シャンハイ]
西寧[シーニン]
ゲルク派
源流
瑪多[マトゥ]へ
星宿海[シンスーハイ]
雪山
巴顔喀拉[バインハル]峠と玉樹[ユウシュ]
馬尼干戈[マニカンコ]と甘孜[カンゼ]
九寨溝[ジゥジャイゴウ]と黄龍[ホアンロン]
春節
あとがき

[出版社からのコメント]
本書の旅も地球温暖化の影響を受けていますが、地球環境の変化は、年を追うごとに私たちの生活を脅かすようになっています。黄河という巨大な川も、その源流が枯渇しては存在し得ません。著者がこの旅で出会った人や美しい風景が同じようにあり続けるために何をするべきなのか、本書が多くの方に考えていただけるきっかけとなれば大変うれしく思います。

【著者プロフィール】
長野良市(ながの・りょういち)
1957年、熊本県阿蘇生まれ(現南阿蘇村)。
1981年、青山学院大学卒業。1983年、日本写真芸術専門学校報道写真(樋口健ニゼミ)卒業。卒業と同時に帰省し写真事務所「阿蘇アースライブラリー」設立。その後、日本、イギリス、アメリカで写真展を開く。1993年、平成五年度文化庁国内インターンシップ研修生(阿蘇の民俗の研究と記録撮影にたいして)。

主な著書
1993年、写真集「阿蘇」(時事通信社)
1997年、写文集「火と神々の棲む山阿蘇·宇宙」(熊本日日新聞社/第十九回熊日出版文化賞受賞)
2002年、「阿蘇遺産」(財団法人阿蘇地域振興デザインセンターと共同制作)
2006年、写真集「東シナ海の風をうけて 九州の桜」(海鳥社)など。

社団法人日本写真家協会/社団法人日本写真協会。
earth-aso@mx7.tiki.ne.jp
http://www.earth-aso.jp

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