歌文集 歳月茫茫

(著) 岡村隆臣

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作品詳細

[商品について]
―敗戦から戦後七十年まで激動の時代を生きた一人の人間の歩み―
本書は、著者が今まで詠んだ短歌や団体の会報などに寄稿したエッセイをまとめた「歌文集」である。日常生活を記録するように詠まれた短歌は旅行や家族が主なテーマとなっている。また後半はエッセイが記されており、高校時代の校友会誌への寄稿に始まり、同窓会の会報、機関誌への発表作、サラリーマン生活の回顧と、その時代を生きた当時の著者の言葉で書かれている。熱を持ち、訴えかけるその言葉に時の重みを感じる一冊である。

[目次]
歌文集『歳月茫茫』に寄せて
短 歌
亡き母に  一九八四(昭和五十九)年
特攻の飛影  一九八五(昭和六十)年
度忘れ襲ふ  一九八六(昭和六十一)年
知床を訪ふ  一九八七(昭和六十二)年
読むよりも買ふ  一九八八(昭和六十三)年
通勤の日々  一九八九(昭和六十四・平成元)年
還暦近し  一九九〇(平成二)年
イラク戦争  一九九一(平成三)年
娘の婚約  一九九二(平成四)年
求めし地位にあらず  一九九三(平成五)年
娘の里帰り  一九九四(平成六)年
家の建て替え  一九九五(平成七)年
前年度比マイナス  一九九六(平成八)年
老化のきざし  一九九七(平成九)年
孫と遊ぶ  一九九八(平成十)年
そばがらの枕  一九九九(平成十一)年
二十一世紀を迎ふ  二〇〇〇(平成十二)年
朝もやの新宿駅  二〇〇一(平成十三)年
アフガンの空  二〇〇二(平成十四)年
トルコ周遊  二〇〇三(平成十五)年
生家の下水道  二〇〇四(平成十六)年
佐渡を訪ねて  二〇〇五(平成十七)年
金沢を訪ふ  二〇〇六(平成十八)年
寅さんの街  二〇〇七(平成十九)年
知床再訪  二〇〇八(平成二十)年
孫の受験  二〇〇九(平成二十一)年
都会の孤独  二〇一〇(平成二十二)年
塩田平に眠る  二〇一一(平成二十三)年
命にまさる宝なし  二〇一二(平成二十四)年
文学散歩  二〇一三(平成二十五)年
散歩道  二〇一四(平成二十六)年
エッセイ
教育の危機
卒業式の朝
信州人として思うこと
松井康悦さんのこと
短歌事始
飯田高校の進路指導に望む
石井一美さん さようなら
私の空想的理想社会
時代の変化に対応した同窓会の運営を
飯伊地域に四年制大学の創設を
飯田を国際文化環境都市に
「伊那谷の三四郎」六十年の月日
林緑先生と社研のことども
同窓会の「社会貢献」に想う ──ふるさと飯田の未来のために
「ふるさと」はなつかしく、 ありがたきかな
回想の社会科学研究班創設の頃
禁じられた遊び
「学者は国の奴雁(どがん)なり」
サラリーマン生活六十二年
岡村隆臣 略年譜
あとがき

[出版社からのコメント]
著者の言葉を通してわかるのはその人生だけでなく、時代背景です。戦後70年、悲惨な戦争を知る世代を生き、激動の時代を歩んだ著者の願いは、憲法第9条を守り続けてほしいということ。そのため、本書には戦争を知らない世代にとって、今の日本では考えられないような時代の一辺が記されています。しかし、著者のように必死に生き抜いた方々のおかげで今の日本がある。だからこそ、戦争を知らない世代の方々にもご覧いただきたいと願います。

【著者プロフィール】
岡村 隆臣(おかむら・たかおみ)

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