源頼光と四天王

(著) 鳥海仟

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[商品について]
大江山に赴き、その者たちが悪逆な鬼でればこれを征伐し、大和人と唐人が平和に暮らしているなら、これを朝廷に迎える為に連れて帰れ――。
時は花山天皇の御代、源頼光とその四天王は、大江山の鬼退治の詔を受けた。安倍晴明と占部季武の式占はどちらが正しいのか、花山天皇を中心とした政治的策謀が渦巻く中、源頼光と四天王にと藤原保昌を加えた一行は、大江山に向かう。
新たな視点で描かれる、勝手仟版の大江山物語。

「目次]
前章(プロローグ)
第一話
その一  武力集団・源満仲の擡頭
その二  多賀城での源頼光
その三  源頼光と平貞光・三森熊五郎らの出立
その四  箱根村と足柄山の意外な事実
第二話
その一  海賊首・藤原純友の乱
その二  足柄山の金太郎とは?
その三  足柄山の金太郎と熊五郎の対決
その四  金太郎の武士としての資質
その五  金太郎の秘められた過去
第三話
その一  安倍晴明の出生と出世
その二  皇都への旅の徒然(つれづれ)なるままに
その三  新しい家礼の誕生
その四  旅の終わりであろう宴
第四話
その一  坂田公三郎の独白と行方と修業
その二  大土蜘蛛退治の手柄土産
その三  源頼光と四天王の入洛
その四  源頼光の四天王の昇進への道
その五  平正度の最後と渡辺綱の誕生
第五話
その一  安倍晴明との確執と茨木童子事件
その二  鬼同丸と云う刺客事件
その三  源満仲の上洛とその後の出来事
その四  藤原保昌と袴垂群盗事件
第六話
その一  大江山の城の真偽は?
その二  大江山の城・晴明と季武の対決
その三  御伽草子の大江山の鬼退治の勝手仟版の解釈
第七話
その一  勝手仟版の頼光たちの大江山への出立
その二  頼光たち一行と謎の者の大江山入り
その三  大江山の千丈嶽の館とは?
その四  寂光の曲の合奏は如何に?
第八話
その一  『寂光の曲』の扇の舞
その二  大江山の館から皇都へ
その三  いざや、皇都での夢は?
第九話
その一  皇都の夢はついえたのか?
その二  新天皇チンの登場
その三  新天皇の即位後の祝賀の宴
第十話
その一  大江山の囚人・師貞親王と藤原公任
その二  坂田公時と藤原公任の兄弟愛
第十一話
その一  藤原道長の台頭
その二  それぞれの道への出立
その三  日振島の沖ノ島での永遠の別れ
その四  最終話──坂田公時の選んだ未来の生き方は?

[出版社からのコメント]
『御伽草子』は今では古典として研究の対象となったりしますが、本来は楽しく読める小説のような作品であった筈です。
その意味で、源頼光や坂田金時といった人物たちが生き生きと躍動する本書は、『御伽草子』の本来の姿を私たちに見せてくれる作品であると思います。一般に知られている伝説とは異なる大江山の物語を、ぜひお楽しみください。

【著者紹介】
鳥海 仟(とりのうみ・せん)

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