究極の医療は円通毉療:医療・宗教・生き方を一円融合

(著) 田中実

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作品詳細

生命とは何か、健康とは何か、病とは何か、医療とは何か、科学とは何か、宗教とは何か、霊・心・体とは何か、その他諸々、医療哲学の根本テーマを体系的に構築したのが円通毉療を説く本書である。
 生命(広義)とは、中心帰一の回転コマ運動をする円・球であり、それは宇宙大自然のミクロからマクロに至る万物万象の姿・形である。これをアナログで示していたのが太極図である。本書では従来の太極図に古事記の国生み神話からヒントを得た“中心帰一の回転コマ運動”と、これを横軸に伸ばした“波動図”を加味して太極円通図とし、これを基礎に諸テーマの体系的解釈を試みた。
 真の医療哲学を土台にして初めて、WHOの身体的・精神的・社会的(+霊的)な健康がもたらされるはずである。

[目次]
まえがき
序章 医療から毉療そして円通毉療へ
医療とは毉療である/自分は宇宙大自然そのもの/個々の細胞は全身そのもの/ナンバーワンからオンリーワンそしてトータルワン/自我と真我の一体化/毉療と円通/健康とは円通である/健康を円通と認識するメリット/毉療とMedicine/毉療と「宇宙を示す教え」たる宗教/円通と観音/太極円通図は観世音菩薩の姿・形であり働きを現す/円通毉療は観音・観自在・正法妙の毉療/健康法から健康道・毉療から毉道/観自在の応用範囲/十七条の憲法の第一条と第二条の関係/仏教のエッセンス般若心経と観自在の智慧/四苦八苦/「人生は苦である」という釈迦の言葉/無明の本体と即身成佛/失楽園 —善悪を知る知恵の木の実を食べたことによる原罪—/「天上天下唯我独尊」という釈迦の言葉の意味/易や華厳経に由来する「部分即全体の法則」/部分即全体の法則の時間における展開 —念の管理と占星術—/部分即全体の法則と修身斉家治国平天下/氣とは器であり形である/日本の形と日本の心 —日本は世界の和の象徴の地—/身口意三密健康法—ポイントは観自在による意密—/発生学からみた腸(肉月に日と月)/生理学的リズムの由来/発生学・生理学から観た毉学と宗教/皮膚(膚の中に胃)と腸と脳/地震でも野生の動物が助かるのはなぜか/霊・心・体すべてが円通する毉療/序章の終わりに

第一章 究極の医療は円通毉療 —毉道・健康道・円通道・観音道のすすめ—
医療哲学の欠如と構築/生命とは何か、その形と動き/Sとスの正体/唐草模様と自然界円通図/化生/前方後円と天円地方/アナログとデジタル・感性と知性/微分・積分に観るアナログとデジタルの関係/アナログ←→デジタルの実例/形態学の祖ゲーテと解剖学者三木成夫の原形論と太極図説/円・球は生命の原形/霊・心・体の原形論/霊・心・体とその相互関係/霊・心・体と空・雲・地/WHOの健康の定義と心・精神・神経・霊・魂の違い/心と精神と神経の違い/霊と魂の違い(一霊四魂)/霊・心・体と諦め・悟り・即身成佛/天人相応太極円通図と健康そして神の本質/病と自然治癒力の本質/恬淡虚無/四諦と「人生は諦が肝腎」の真意/迷いの因果の苦諦・集諦と原罪/悟りの因果の滅諦・道諦と観自在の智慧/八正道の「正しい」の本当の意味/出雲大社の注連縄の縄文と遺伝子の螺旋構造/医学のシンボルマーク/観自在と正念工夫で、すべてが必ずうまくゆく/真理の理解と伝達/太極図説は病を救う/太極図説は宇宙の根本原理・陰陽五行説の真髄を説く/無極而太極/太極から陰陽へ/回転コマ運動の根拠と国産み神話/陰陽から五行そして人類・万物へ/陰陽・三才・五行の具体例/五行における土のあつかい/陰陽・三才・五行から観た人体/一即多・多即一の円通と曼荼羅/色即是空・空即是色とE=mc²/洛書から観た人体と宇宙/洛書についての考察/洛書と京都/鬼門(きもん)と涅槃図(頭北面西・北枕)の謎解き/肛門は天と地をつなぐ神聖な部位/発生学や経験からわかる肛門の重要性/発生学から観た先天五行生成の謎解き/河図の数字配列/河図も立体である ―数字と方位の謎解き―/生数と成数の違い/発生学と生数・成数/何かを造る際の生数・成数/東洋医学における生数・成数/円通の観点から観た肛門と頭寒足熱/「地方天円」と相撲の土俵・日本の国旗/相撲と頭寒足熱・天人相応/相撲は古代イスラエル発の神事である/相撲と太極円通図/頭寒足熱と△/仙厓和尚の○△□図/○△□図のメッセージ/頭(あ玉)と足(あ四)と「満足」/煩悩と病/二宮尊徳と観音経/霊峰富士の形/白隠禪師の健康法/究極の医療は円通毉療/毉道・健康道・円通道・観音道のすすめ

第二章 観音考
なぜ、健康や毉療に観音なのか/一切の苦厄を救うのは観自在の智慧/医者と観音/十七条の憲法と般若心経と観自在/聖徳太子と観音の関係/聖徳太子と日本/聖徳太子像と二宮尊徳像を復元すべき/国旗掲揚・君が代と中心帰一/国家とは何か/七観音の意味/名前は働きを表す/聖観音(正観音・正法妙如来)/十一面観音/千手観音と不空羂索観音/如意輪観音/馬頭観音/准胝観音/准胝観音と陰隲録と運命転換/観音が願いを叶えるメカニズム/分別知が消えるほど願いが叶う/親の愛は神の愛に通じる/積徳・積不徳と運命の関係/観音と念/なぜ常楽我浄なのか/念彼観音力と正念工夫は表裏一体/必ずうまく行く観音道/中島みゆきさんの『時代』/不昧因果といろは歌/日本の心は和の心であり観音の心/日本で一番人氣の観音さん/普門品と普門示現/能と観音と毉道/観音と△と道/日本文化は和の文化で観音の文化/道の型・作法と円通/武将と仏教・観音/経済人と仏教・観音/「経済は一流、政治は三流」の理由

第三章 氣の認識と活用
氣とは何か/氣とは器であり形である/氣の体感/氣の原理は時空を超える/救済の原理/シンクロニシティ理論とホログラフィー理論/シェルドレイクの形態形成場仮説/東洋医学と氣/氣とは波動である/薬の効果も氣であり器・形・波動にある/太極円通図の氣/中心帰一の回転コマ運動と愛の根拠・根源/国産み神話と鳴門の渦潮/茶道と氣/侘び寂びの本当の意味/華道と氣/舞と氣/セマーとフラ/日の丸・君が代と氣/皇室を戴く日本の国の形は△形の氣を持つ/日本の国土の形と氣/ナショナリズムではなく「ガイアの法則」

第四章 皮膚・腸・脳と波動
ブルース・リプトンのエピジェネティックス ―氏より育ち―/宿命と運命/原核生物の脳は細胞膜にある/原核生物から真核生物への進化/単細胞生物から多細胞生物への進化/多細胞生物の初発器官である腸は脳でもある/細胞膜と皮膚・腸・脳
/皮膚・腸と脳の役割分担/腸と脳と日本の切腹文化/感性(直感・本能・霊感)と知性(分別知)の陰陽論的有効活用/ケクレ・湯川・ニュートン・エジソンの場合/中心点(肛門)と中心軸(背筋)/知恵の木の実を食べて得たもの/知恵の木の実を食べて覆い隠したもの ―原罪の正体―/知恵(Knowledge)と智慧(Wisdom)/失楽園の誤解/悪魔は神の分身である/サタンと国常立尊/弥勒と悪魔の数字666/なぜ皮膚感覚や腸感覚が宇宙や神につながるのか/なぜ皮膚の膚の中に胃があるのか/皮膚感覚と腸感覚の違い/粒子と波動/言霊・音霊・数霊・色霊・形霊そして霊止/宗教や芸術や真理発見の源/内部は外部でもある/全と個の関係とその意義/空海の名の由来/内外の波動と自律神経と円通/天上天下唯我独尊/個の意義は役割分担して円通することにある/役割分担を妨げるのは自我による分別知/蒔いた種は刈り取らねばならない/観自在で善業善果・悪業悪果から全業善果へ/「縁と念の法則」と「因縁果の法則」と正念/個性の根拠と占星術/占星術の根拠/占星術の星の意味/生年月日が個性を決めるのか、個性が生年月日を決めるのか/潜在意識と占星術/占星術を使った心身医学およびナラティブ・ベイスト・メディスン

第五章 占星術の臨床
東洋占星術簡易法/年・月・日・時の境目/陰陽五行の相互関係/十干/十二支/六十干支/九星/九星の巡り(陽遁と陰遁)/傾斜法(月命傾斜と日命傾斜)/空亡と裏空亡/空亡の受け止め方と対処法/子平/同一生年月日の人の宿命と運命/十干・十二支・九星・空亡の活用法/占星術を応用した臨床例

第六章 円通毉療における健康法
これまでなかった健康のモデル/健康のモデルとしての天人相応太極円通図/健康と病のとらえ方 ―枝葉末節から本質へ―/回れば健康、回らなければ不健康や病/病の本質は炎症である/万病相火一元論 ―君火と相火―/万病相火一元論 ―頭熱足寒と生活習慣病―/万病相火一元論と老化/易から観た君火と相火/心腎の陰陽対称関係(陽部と陰部)/生活習慣とは身口意三業/意業・口業・身業/身口意三密健康法 ―三業から三密へ―/健康=円通のポイントは観自在/呪文(唱文)健康法/肛門健康法/空海日月観想健康法/能による健康法/様々な健康法を活かす/健康法や治療法は誰が決めるのか

最終章
世の中の現状/体主霊従から霊主体従へ/霊主体従の鍵は観自在/修身斉家治国平天下/日本は五行では水の国/日本の役割 ①―日本の体質から―/日本の役割②―ガイアの法則から―/日本の役割③―日本の古代史から―/オリンピックまでの七年
おわりに
引用文献
著者プロフィール

[著者略歴]
田中 実 (たなか・みのる)
1950年、京都市生まれ。1998年、六角田中医院開業。

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