花咲かす人: 山口雄平 駒草復元への挑戦

(著) 尾沢洋

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作品詳細

本白根山の駒草を絶滅から守りたい――駒草の復元・保護に尽力した山口雄平の半生。
「このままじゃ花が可哀想だ。なんとかしてやらなきゃ。人がこわしたもんなら、俺がもとに戻してやる」(本書より)
高山植物の女王と称される花、駒草。その美しさに魅了された雄平は、駒草が結核の薬として盗掘され現在では絶滅寸前であることを知り、私財を投げうって栽培を始める。その活動は徐々に広まり、やがて地元の中学生たちが移植を手伝うようになる。
盗難被害や大怪我など、様々な障害を乗り越えながら保護活動を行い30年――「本白根山に駒草の大群落を作りあげる」という壮大な夢を達成するまでの、挑戦の日々を描いた感動のノンフィクション。

【著者プロフィール】
著者略歴
尾沢 洋(おざわ・ひろし)
1942年 長野県白馬山麓小谷村生、63歳
子供の頃から自然に親しむ
勤務のかたわら、山岳、特に高山植物の説明を主にボランティアガイドを続ける。
年4回エッセイ『安曇野だより』発行

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