花咲く大和まほろばの花々

(著) 岸根立身

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作品詳細

[商品について]
―花とともにあった日本の文化―
日本最古の歌集として今も多くの人に愛される万葉集には、多くの植物が詠み込まれている。約2000首の歌の数々は、当時の人々が自然とともに生き、日々の生活の中に植物が深く関わっていたことを今に伝えている。
本書は、豊かな植生を持つ大和の山野を訪ね歩いてきた著者が、万葉集をはじめ古くから日本人に親しまれてきた花を、写真に短文を添えて紹介する作品である。
時とともに変化し、人の営みの中で姿を消していく花々への想いと、大和の地の歴史と環境の移り変わりを今に伝える本書は、未来への貴重な道標ともなる一書として、貴重な内容となっている。

「目次]
電子書籍版に当たって
平地・平野の花
 アブラナ
 アセビ
 シダレヤナギ
 シロバナタンポポ
 カンサイタンポポ
 スズシロソウ
 ホトケノザ
 キランソウ
 アマナ
 キバナノアマナ
 ほか
山間・高原の花
 ススキ
 ヤドリギ
 ウメ
 フクジュソウ
 イワナシ
 ショウジョウバカマ
 シロバナショウジョウバカマ
 ジロボウエンゴサク
 ヤマエンゴサク
 ニリンソウ
 ほか
低山・里山の花
 ヤマザクラ
 マンサク
 ニガイチゴ
 ナガバモミジイチゴ
 クマシデ
 コナラ
 ミズナラ
 アオモジ
 ウリカエデ
 シュンラン
 ほか
深山・山岳の花
 ツクシシャクナゲ
 バッコヤナギ
 トサノミツバツツジ
 シロヤシオ
 ウスギヨウラク
 コヨウラクツツジ
 ヒメイチゲ
 ワチガイソウ
 アケボノツツジ
 ヒカゲツツジ
 ほか
「花咲く大和まほろばの花々」によせて
参考図書
著者略歴

[出版社からのコメント]
天皇による国見が行われ、その豊饒さを讃えられてきた大和は、今も私たちの心の原風景となっています。しかし特にここ100年の日本の環境変化は激しく、繊細な山野草の中には姿を消してしまったものも多くあります。私たちが環境について考えるということは、単に数字として考えるということではなく、古代から現代まで私たちが営んできた日々の暮らしと、共に生きてきた大地の変化について考えるということなのだろうと思います。多くの方が、本書の花々を通じて私たちの大地の未来について考えていただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
岸根 立身(きしね・たつみ)
1943年 岡山県備前市に生まれる
1968年 関西大学文学部卒業
毎日新聞社入社 大阪本社写真部などに勤務
2000年 班鳩町公民館勤務
フリー(大和を中心にしておもに花の写真を撮る)
著書『花手帳〜大和路〜』(光村推古書院)
『大和くさぐさの花』(パレード)
MAIL:t.kishine@gmail.com

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