戦争を読む: 戦争を考えるための4つの文学作品

(著) 藤田茂治

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作品詳細

もし今、戦争が起きたら私はどうするだろう――。
4つの文学作品を通して、戦争を考える。

架空の戦争に巻き込まれていく若者の率直な思いをたどり、行政の原理によって戦争の本質を問う『となり町戦争』。
現実の情勢をリアルに反映した近未来の日本を舞台に、軍事侵攻の危機を提示。さらに軍事国家・北朝鮮との比較を通して、平和国家・日本の〈隙〉に警鐘を鳴らした『半島を出よ』。
壮絶な戦争体験を死後も一貫してテーマにした歌人による、緊張感あふれる痛切な短歌集『山西省』。
23歳の若さで戦死した無名の詩人・竹内高三を79年生まれの若い作者が現代的感性で追ったノンフィクション『ぼくもいくさに征くのだけれど』。

全く異なる年代の作家たちは、それぞれどのように戦争をとらえ、表現したのか。戦後復興期に幼少時代を過ごした著者による渾身の作品論。
平和な時代の私たちに、戦争と向き合うためのヒントを与えてくれる一冊。

【著者プロフィール】
藤田 茂治(ふじた・しげはる)
一九四四年、新潟県新潟市生まれ。
二〇〇五年四月、新潟県(職員)定年退職。

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