標準語の村: 秋田西成瀬小学校における言語教育

(著) 北条常久

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作品詳細

「遠藤の標準語教育は、日本の言語教育の中にあって、まさに革新的なものであった。」(本文より)
本書は、明治から昭和にかけて秋田の小学校で、遠藤熊吉が行った言語生活全般のコミュニケーションを重視した、ユニークな標準語の指導と実践を克明に辿った調査記録。巻末には遠藤熊吉著の『方言訛音矯正法の一斑』を収録。今後の日本における言語教育の参考となりうる、包括的な理論と実践を描いた貴重な一冊。

【著者プロフィール】
北条 常久(ほうじょう・つねひさ)
1939 年生。福島県立磐城高校から東北大学文学部国文科卒。
同大学院修士課程修了。
聖霊女子短期大学付属中・高等学校教諭、聖霊女子短期大学教
授を経て、現在秋田市立中央図書館明徳館・館長。文学博士。
日本近代文学、国語教育を専攻。
受賞 1988 年、日本カトリック短期大学学術奨励賞。
   1992 年、秋田市文化選奨。
   1993 年、秋田県多喜二祭賞。
著書 『「種蒔く人」研究』(1992、桜楓社)
   『稲蒔く人 小牧近江の青春』(1995、筑摩密房)
   『国語教育の実際と表現』(1996、翰林書房)
   『油の星を追って 日本に生きたシスター・ピアの生涯』
   (1998、筑摩書房)
   『椎のない川 住井すゑの生涯』(2003、濤池社)

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