沖縄戦詩集 艦砲ぬ始またん

(著) 名嘉憲夫

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作品詳細

母んかい会欲さぬ/兄弟ぬ見い欲さぬ/我んや生ち欲さぬ(お母さんに会いたい/兄弟を見たい/ 私は生きたい)太平洋戦争末期の1945年3月末から6月末まで続き、20万人もの死者を出した沖縄戦——その絶望を、その醜さを「沖縄口(沖縄の方言)」にのせて歌った詩集。著者自身は戦争を直接体験してはいないものの、資料と体験者の話、そして想像力を駆使し、行間には戒めを、詩句には祈りを感じる作品集となっている。

【著者プロフィール】
名嘉 憲夫(なか・のりお)

1956年、伊是名村諸見に生まれ那覇で育つ。
祖母は日常生活のなかの出来事を、即興的に八八八六の琉歌にして歌う「歌読(うたゆ)まー」。
千葉大学人文学科卒業。現在大学教員。
財団法人沖縄文化振興会主催第3回「おきなわ文学賞」の詩の部門で、2席沖縄文化振興会理事長賞受賞。

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