波の華 下巻

(著) 上杉辰

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作品詳細

「もう遠い昔の思い出になってしまったが、若くして亡くなった友に思いを馳せると、人生の空しさ儚さをつくづく感じ胸が痛むが、最近の世の中の流れの速さにはついていけない。この国は何を求め、何処へ辿り着こうとしているのだろうか。」(本文より)
伊豆半島の西海岸にある、美しい自然に恵まれた集落「多比」で自殺した、その土地の漁師・新井良二。彼の残した手記から、自殺までの経緯が徐々に判明していく。そして親友を失い、残された森川貞夫は、なにを思うのか——戦前戦中戦後を生きた若者たちの壮絶な人生の物語、下巻。

【著者プロフィール】
上杉 辰(うえすぎ・しん)(本名 穐山和壽)
静岡県沼津市出身、在住。

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