紙はよみがえる: 日本史に見る紙のリサイクル

(著) 岡田英三郎

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作品詳細

小野小町 後醍醐天皇 菅原道真 藤原道長……紙のリサイクルにおける先人たちのエピソードを、親しみやすい史話として紹介。
「この本で、日本の歴史資料に残されている、紙というモノの3Rを通して、日本人がいかに“紙”というモノに接してきたかを考えてみたいと思いました」(はじめに)
かつて日本人は、紙に魂が宿ると考え、様々な用途でくりかえし使用してきた。たとえば平安時代の日本人は、書類の裏面に暦を書き、暦が不要になってからは余白を使って字の練習、最後は漆の器のふたとして、一枚の紙を四度利用したことがわかっている。
リサイクルの達人だった日本人が1500年かけて築いた知恵とはどのようなものだったのか。日本人と紙の切っても切れない関係を、再生紙の脱墨技術の開発に長年携わった著者が解き明かす。
身近な「紙」の、マニアックで奥深い世界が楽しめる一冊。

 目次
プロローグ 一枚の紙で5度のオツトメ
第1章 紙には魂が宿る
第2章 紙を漉き返す
第3章 紙の余白を利用する
第4章 モノを包む
第5章 補強する
エピローグ 「古紙」と「故紙」

【著者プロフィール】
岡田 英三郎(おかだ・えいざぶろう)

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