雪女の子守歌: お母さん 生んでくれてありがとう

(著) 吉家敏雄

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作品詳細

「なんだか かわいそ ねえ母さん……/良い子にや やさしい 夢の笛/美くし声の 雪おんな/歌うの ねんねん 子守歌」(本文より)五歳の時に池で溺れて以来、周りから「神童」と呼ばれるほどの能力を授かった尋常小学校に通う狐杜貴志は、本当の母と父の顔を知らず、祖父母伯父叔母と一緒に暮らしていた。なぜ、貴志は特別な力を授かったのか? そしてなぜ、母と父は貴志の前からいなくなってしまったのか? ……厳しい環境にも負けず、逞しく生きる少年の姿を軽快かつノスタルジックに描いた珠玉の物語!

【著者プロフィール】
きっか・としお
1929(昭和4)年岩手県平泉町生まれ。八戸第一高等学校卒。日本国有鉄道にて機関士として活躍、また、鉄道学園で後進の指導に当り教鞭を執る。国有鉄道功績賞、国有鉄道功労賞受賞。

みや・こうせい(写真、解説)
エッセイスト、フォトアーチスト
著書『マラムレシュ ルーマニアのフォークロア』(未知谷)、『ユーラシア無限鉄道』(木犀社)、他、絵本翻訳など。イタリア、フランス、ルーマニアで写真集出版。講演、放送、写真展(パリ、ウィーン、NY他)など多数。

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