お母さんと呼んでみる : 詩集

(著) 森川芳州

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作品詳細

[商品について]
―きらりと輝く華やぎを仕舞い込んで 母は今日も鍬を持つ―
母に手を引かれながら あの場所に戻ってみたいと思う/もう走ることはない あの電車に乗って/道路の中央をのろのろとチンチンと音を立てながら/車内を駆け巡る子供たちの声/間延びしたお年寄りたちの会話/車窓から見える風景は/色とりどりの物語を連想させてくれた(本書「アイスキャンディー」より)
誰の心の奥底にもひそやかにあり続ける母への想い。それは幼い日の記憶を超えた、純真な思慕が象る言葉の泉。郷愁と悔恨と語り尽くせぬ思いを込めた「母」に手向ける鎮魂歌。

[目次]
Ⅰ 遊び回った日々
無垢
ややこ
我が子の寝顔
一人遊び
アイスキャンディー
輝いていた日々
ごっこ遊び
幼い日の宝もの
かくれんぼ
また、あした
悪戯書き
境界線
Ⅱ 学びの日々
蝋燭
物乞い
そっと後ろを
Sケン遊び
当たり前
讃美歌
横断歩道
ブルー
シャル・ウイ・ダンス
オンボロボロ
アルバイト
帰る場所
Ⅲ 母は働いて
カンナ
思いは、いつも
夕暮れ
趣味
祈る
実家
空にポストが
墓参り
お母さんと呼ばせて
あとがき
著者詩歴

[出版社からのコメント]
「母」という言葉に対して、思う感情は人それぞれでしょう。本書には、そんな様々な感情の中にあるひとつの形を、純粋な言葉とともに描き出した詩の数々が収められています。「母」が追憶の彼方にいる方も、思えば届く今を生きている方も、ぜひ本書を手に取ってご覧いただければ嬉しく思います。

[著者詩歴]
森川芳州(もりかわ・よしくに)

1944年3月横浜に生まれる。
2019年3月
     「カンナ」でNPO法人日本詩歌句協会第十三回中部大会優秀賞受賞
所 属  横浜詩好会「地下水」同人
     横浜詩人会 会員
詩 集  「お母さんと呼ばせて」(土曜美術社出版販売)
     「乳飲み子のうた」(土曜美術社出版販売)

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