然れど満たされた日々 : 少年とメジロ、ある老人との物語

(著) 山之内紀雄

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作品詳細

[商品について]
―懐かしく豊かな自然の風景と、少年とメジロの日々―
山里の小さな村に住む小学生の道夫は、ある日メジロの優雅な姿とさえずりに心を惹かれ、メジロの生態を調べるようになる。道夫はメジロを通して心身ともに大きく成長し、力強く生きていく。出会った一人の老人からは戦争の苦しみを、不治の病を患う大助からは命の尊さを学びながら――。親鳥が子を守る本能的な強さや生きるための賢い知恵、夫婦の絆の強さなど、メジロの生態と少年の成長を郷愁あふれる描写で綴った心温まる物語。

[目次]
はじめに
メジロの高さえずりの意味
メジロの巣さがし
母とのかけひき
メジロは賢い鳥
頭に浮かんだ老人の言葉
メジロの意外な一面
思わぬ出来事
不安な思いが的中する
メジロの驚くべき知恵
老人の深い知恵
老人の胸につかえる思い
効果的な柿の罠
メジロの餌付け
突然の訪問者
訪問者は家まで来る
メジロのツガイは仲が良い
細やかな母の気遣い
外での訓練
メジロの谷
谷間のオスの正体
老人の苦悩
老人は立ち上がる
道夫の思いの変化
メジロハウス作り
アカメとメスとの別れ
メジロ捕りの友達大ちゃんとの思い出
大ちゃんとの別れ

[出版社からのコメント]
親との葛藤、揺れ動く子どもの心、出会いがもたらす大切なことなど、本書には私たちがかつて経験し、年とともに忘れてしまったものが、メジロと過ごす時間の中で丁寧に描かれています。生きることや人と自然のかかわりなど、今だからこそ改めて考えたい、そんなテーマが詰まった一書です。

[著者略歴]
山之内 紀雄(やまのうち・のりお)

昭和三十九年四月 中央大学経済学部卒業

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