
中部の露地・庭園を楽しむ――徒歩と電車でぶらり探訪ガイドブック
(著) 山髙佳雄
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――岐阜県の茶室「織部庵」は、京都のなんという茶室の写しと言われているでしょう。
1.燕庵 2.不審庵 3.妙喜庵
正解は本書「14、花フェスタ記念公園 茶室『織部庵』」をご覧ください。
歴史的、政治的、経済的に、庭園文化に対し無関心で冷淡な地方である中部地方も、近年では古庭園を見直し関心を持つ人達増えつつある。本書は、そうした中部地方に残されている庭園を、主に公共交通機関を使用して訪ね歩きまとめた探訪記である。つい素通りしてしまいがちな見所やその場所の歴史的な由来なども詳しく解説し、前著『「中部の庭」探訪記』の姉妹編として、中部にある「露地と書院の庭」紹介に先鞭をつける重要な労作となっている。
[目次]
はじめに
庭と露池の所在地(名古屋市内)
庭と露池の所在地(東海三県)
1、国宝茶室 如庵―有楽苑内―露地
2、名古屋城内 御深井丸の茶席と露地庭の手水鉢
3、東山荘露地
4、暮雨巷の茶席と「露地」
5、徳川園庭園 茶室「瑞龍亭」・四阿「四睡庵」
6、白鳥庭園 清羽亭「澄蘆」・「汲江軒」・「立礼席」
7、露地庭園 古川爲三郎記念館庭園
8、日泰寺 八相苑(草結庵・同夢軒)
9、揚輝荘庭園 「茶室」三賞亭
10、城山八幡宮 「洗心軒」の献茶殿「露地」
11、昭和美術館 茶室「南山寿荘」内「捻駕籠の席」及び有合庵
12、興正寺 普門園と「竹翠亭」・茶室(想耕庵・耕雲亭)及び露地
13、岡崎公園内 茶室「葵松庵」と書院「城南亭」
14、花フェスタ記念公園 茶室「織部庵」
15―1、竹田邸(笹加) 書院庭園と露地(有松街並)
15―2 有松街並 文化財的建造物及び隠れた名庭
16、起宿脇本陣跡 旧林家庭園「露地庭園」
17、旧糟谷邸庭園 露地と書院庭園
18、華蔵寺庭園 書院庭園(枯山水式)
19、堀部邸 書院(前庭)と中庭
20、犬山城下町 「大島邸」の茶室と露地(個人庭)
21、奥村邸 なり多(フレンチ創作料理店)の「露地庭園」
22、尚古荘 茶室「不言庵」と露地Ⅰ
23、尚古荘 前庭と書院庭園Ⅱ
24、旧近衛邸 「茶室」と「露地庭園」
25、堀田家住宅 庭園(露地)
26、無我苑 茶室「涛々庵」と露地
27、「料亭老舗」苔庭 八勝館の「自然原風景」の苔庭
28、内田佐七家 露地庭園
29、諸戸氏庭園 藤茶屋(茶室)と菖蒲池
30、六華苑(旧諸戸清六邸) 庭園(離れ屋・高須御殿)
中部三県(愛知・岐阜・三重)の主な茶席と露池
あとがき
[担当からのコメント]
古い庭園というと京都をはじめとする古都がイメージされますが、本書では、愛知県を中心とする中部地方に残されているたくさんの素晴らしい庭園が紹介されています。ちょっといつもと趣の違う散策として、ぜひ本書を片手に庭園めぐりをされてみては如何でしょうか。
[著者略歴]
山髙 佳雄(やまたか・よしお)
〈経歴〉
1937年生まれ 稲沢市出身(名古屋市生まれ)
1960年 岐阜大学農学部農業工科卒 卒業後3年間伊勢湾台風の災害復旧に従事
1963年 愛知県立稲沢高等学校造園土木科新設に伴い担当教諭となる
1993年まで30年間、稲沢高等学校造園土木科の教諭として勤務
その間「造園科職業訓練講師」を兼職
愛知県教育委員会学校「緑化事務」を嘱託する
1993年から3年間、一宮高等学校技術専門校稲沢校舎「総合造園科」で後進の指導を行う
1998年 愛知県立西尾実業高等学校教頭を最後に定年退職
退職後は「造園」に関する専門学校の講師として後進の指導
愛知県農林公社植木センター講師
愛知県造園建設業協会講師
その他愛知県職業能力開発協会
「造園科」技能検定検定委員などを行う。
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