栄光の樹 : ベルリン五輪三段跳びの覇者田島直人
(著) 小山尚元
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―顕彰の木は、選手の記憶とともに、これからも夢を与え続ける―
1936年に行われたベルリンオリンピックで優勝者に授与されたドイツ柏の苗木。日本人としては、三段跳びで優勝した田島直人がこの苗木を受けとっている。「飛翔」と称えられたほどのすばらしい跳躍をみせた田島直人、日本で成長しオリンピックオークとして親しまれたものの寿命を終えたドイツ柏の苗木、そしてそれを「栄光の樹」として再生させるために奮闘した人びと――オリンピックという夢の舞台が紡ぐ人と絆の物語を描いた感動のノンフィクション。
[目次]
はじめに
プロローグ
Ⅰ 「織田さんに先を越された!」
一、叔父から教えをうける
二、オリンピック選手になりたい
岩国中四年から頭角をあらわす
山口高のキャプテン重森五六(ごろく)
三雲宗敏の指南
三、はじめてのオリンピック
走り幅跳びでロサンゼルス大会へ
Ⅱ ベルリンオリンピックへ
一、生涯の親友、原田正夫と
三段跳び・三番手に田島直人
走り幅跳びで銅メダル
西田、大江の棒高跳びを応援
二、満を持しての三段跳び
八月六日を迎える
世界新記録で金メダル
スポーツマンシップ
副賞ドイツ相の鉢
提灯(ちょうちん)行列にわく岩国町
三、ドイツ柏を抱いて帰国
五ヵ月ぶりに日本へ
結婚、そして兵隊へ
母校岩国高校で講演
Ⅲ ドイツ柏の成長と環境
一、オリンピックオークとJ・ロビンソン
二、危機を乗り越えて育つ
三、オリンピックオーク環境の整備
Ⅳ 「栄光の樹」の誕生
一、湘南国際村での挑戦
Ⅴ 「栄光の樹」の広がり
一、田島がよく練習したグラウンドに
最初は三井上高井戸運動場に
南部忠平顕彰碑の隣に
二、ベルリンで共に競技した友人ゆかりの地に
村社(むらこそ)講平―山形県蔵王坊平に
ベルリンの星、矢澤正雄―鎌倉に
三、後輩ゆかりの地に
柏倉敬司―弘前市に
柏倉敬司・三井高宣―武蔵野市に
四、世界平和を願い、船橋市に
五、岩手県・巻堀中学校創立五〇周年に
六、田島直人の母校に
少年の日、夢を追った岩国に
若き日、涙した山口高校に
Ⅵ 田島記念陸上、スタート!
一、織田、南部さんに続き
二、二ヵ所で石碑除幕式
Ⅶ 田島直人とその周辺
一、ソウルの孫基禎(ソンキジョン)の「栄光の樹」
二、レニ・リーフェンシュタールと「民族の祭典」
三、記録が破られる
四、田島直人を語る
織田幹雄―三段跳びをすすめる
柏倉敬司―ドイツ語新聞に驚く
エピローグ
あとがき
田島直人 略歴
参考、引用資料
◆資料等◆
続版発刊にあたり
『蒼穹』42号(2018・4発刊)●特別寄稿●(京都大学陸上競技部蒼穹会) 一本の木に魅せられて~オリンピックオークを新国立競技場へ~
脈脈と「栄光の樹」
田島直人氏と孫基禎氏
2009世界陸上inベルリン
「栄光の樹」の栞と友人の励まし
オリンピックオークを新国立競技場へ
『蒼穹』43号(2020・4発刊)●特別寄稿● オリンピックオーク(栄光の樹)が新国立競技場に ~運動の結実~
オリンピックが東京/札幌に
運動の歩み
岩手のリンドウを山西選手に!
会の構成と運営
会員の訃報
おわりに
著 者
[担当からのコメント]
選手たちが数々の感動を人びとに与えてきたスポーツの祭典・オリンピックは、オリンピックに関わる人びとの夢や希望としての側面も持っていますが、本書はそんなオリンピックの2つの姿を捉えたノンフィクション作品になっています。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
小山 尚元・(おやま ひさもと)
1938年盛岡市生まれ。盛岡一高、法政大学法学部卒。61年より岩手県内の中学校で社会科・陸上競技を指導。山田、釜津田(砂子分校)、城西、下橋、金ヶ崎(教頭)、茂市、巻堀の各中学校を経て99年盛岡市立見前南中校長で退職。92年より99年まで県中体連陸上競技専門部長。98年盛岡市中体連会長。86年日本陸上競技連盟平沼記念章受賞。
93年日本中体連より功労者表彰受賞。2004年読売新聞西部本社より「栄光の樹」出版に対して感謝状受賞。有森裕子氏代表のハート・オブ・ゴールド会員。滝沢市陸協顧問。滝沢市保育協会理事長。滝沢歩くスキーの会代表。日本陸上倶楽部会員。
版画家 大場 冨生・(おおば とみお)
1949年盛岡市生まれ。盛岡四高卒。91年岩手県芸術祭版画部門大賞。第21回日本グラフィック展、92年第1回リビングアート展受賞。04年日本都道府県観光ポスターコンクール金賞受賞。日本主要都市で個展。グラフィックおよび建築デザイン、また、スパニッシュギタリストとして2002年から各地でライブ活動をはじめる。主な既刊に「賢治のトランク」「夕焼けこやけでジャズがなる」「野愚僧」「枯葉がいっぱいや」他
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