小野小町 : 三姉妹ものがたり 下巻

(著) 鳥海仟

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―夢幻のような歴史の中でも、3人の小町は確かにその生を残した―

遣隋使・小野妹子や才媛・小野小町を輩出した小野一族の末裔であることが自慢の祖父と父によって平安貴族風の名前を付けられた明子(あきらけいこ)は、名前を呼ばれるたびに嫌な思いをしてきたものの、気づけば大学で古典を学び小野小町に深い関心をよせるようになっていた――明子(あきらけいこ)によって語られる小野小町の「論文小説」、日子姫は父なき後宿泊処としての生業を始め、二度と都に戻らないと思い固めた比古媛は出羽の国で和歌と舞に明け暮れ、紗霧姫は日子姫にいいよった公達を題材に後に竹取物語となる『竹取の翁』を描く。3人の小町の長い人生の旅路の物語、いよいよ最終巻。



[目次]

三十六 『竹取の翁』の物語の草稿

三十七 小野日子姫小町と大伴黒主の歌合わせ(草紙洗い小町)

三十八 太政大臣・藤原良房の死

三十九 清和天皇の失脚

四十 深草少将・人康親王の決意

四十一 人康親王の死

四十二 在原業平の怪死

四十三 宮中変事、嬰児殺し

四十四 小野良眞、実録〔歴史〕より消える

四十五 衣通姫の死

四十六 光孝天皇の御代のさまざまな事件

四十七 玉造比古媛小町の旅(七里ヶ沢と舟下り)

四十八 玉造比古媛小町の旅(出羽・砂潟郡)

四十九 玉造比古媛小町の旅(大物忌神社と遊佐郡)

五十 小野日子姫小町の旅(武蔵国に遊ぶ)

五十一 小野日子姫小町の旅(瘡病の女)

五十二 小野日子姫小町の旅(薬師如来の奇瑞)

五十三 それからの小野三姉妹小町

五十四 その後の小野三姉妹小町の結末

おわりに

■「小野小町」参考文献

著者プロフィール



[担当からのコメント]

長い3人の小町の物語、そして明子さんの調査研究もいよいよ本巻で最後です。思い切った発想と考証で小町たちの人生をいきいきと描き上げた本書は、古典に馴染みのない方でも気軽に平安文化や歴史を楽しめる作品になっていると思います。奥深い古典の世界へと誘う一書として、お薦めします。



[著者プロフィール]

鳥海仟(とりのうみ・せん)

1937年生まれ。山形県遊佐町出身、その後酒田市に転居。東京都在住。

(有)スポットライト企画を設立。外国映画の吹き替えを制作・演出。

「ガルブレイス〝不確実性の時代〟を語る」(TBS)13本シリーズの演出で、昭和56年度の〝ギャラクシー特別賞〟(作品制作)を受賞。

アニメーション作品のオーディオ・ディレクターとして「いなかっぺ大将」「宇宙戦艦ヤマト」等々の制作に携わる。

劇団「吟遊詩人」を創立。主にシェイクスピア作品および創作劇の制作・台本・演出に携わる。「夏の夜の夢」「小野小町・三部作」他。

著書:『やさしいシェイクスピア演劇―作品とその人間像』(ポプラ社 1993年)、『夏の夜の夢』(ポプラ社 1998年)他。

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