そろそろ、子規の時間です――16のキーワードで出会う正岡子規の文学世界

(著) 泉寔

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作品詳細

[商品について]
――20世紀の始まりを祝って弟子の寒川鼠骨が正岡子規に贈ったプレゼントは、次のどれでしょうか。
1.カメラ、2.地球儀、3.万年筆
正解は、本書「新物喰い(野次馬根性)」をご覧ください。
正岡子規というと、「俳句」や「短歌」を思い浮かべる人も多い。しかし子規の生涯の創作活動を振り返ると、「俳句」「短歌」はその全体のなかのわずかな部分にしか過ぎず、好奇心旺盛でユーモア精神に溢れ、リベラリストでもあった子規の能力は、西洋ルネサンス期の巨匠にも似た多様性と豊かさを兼ね備えていた。本書は、そうした子規の創造性を多様な能力をキーワードにあぶり出し、固定観念に縛られない正岡子規の豊かな文学世界に迫ろうとする作品である。病の中で楽しんだ晩年の絵画作品を含め、子規の魅力が詰まった入門書として、気軽にお楽しみいただける内容となっている。

[目次]
まえがき
子規のキーワード
自由

写生
分類
埋もれた「伝統」の復活
ジャーナリスト魂
病気
「よもだ」の精神(ユーモア)
スポーツ精神(ゲーム感覚)
「四国猿われは」(田舎者)
ミーメイシス(模倣)
観照眼
連作
子規の短歌文体
漢詩漢文の素養
新物喰い(野次馬根性)
閑 話
節の兎
ぬやまひろし
蒲池文雄先生
柏島
子規の絵画
子規の漱石への贈り物
子規の歌碑、碧梧桐(へきごとう)の句碑
講談社 駒井浩二さん
東北アララギ 群山(むらやま)
子規堂
子規記念博物館
わが『子規の文学』の行方
大飯喰らい
改造社版「正岡子規集」
新居浜の水墨画
わが友渡辺幹雄君の水彩画
小林秀雄『無常といふ事』
子規の恩人

子規と茂吉、虚子
根岸の子規庵
子規の尊敬する俳人は
あとがき
著者略歴

[出版社からのコメント]
正岡子規というと、激しい闘争心で当時の旧態依然とした俳壇や歌壇に立ち向かったイメージを持たれる方も多いかもしれませんが、短い生涯の中で切り拓いたその文学世界は型にはめることを許さない豊かさを持っているのではないかと思います。本書を通じて、それぞれの感じ方で子規文学の魅力を味わっていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
泉 寔(いずみ まこと)

1936年10月12日 愛媛県新居浜市に生まれる。
東北大学文学部美学美術史学科卒。
愛媛県立砥部高校を振り出しに、松山南高校、三島高校に勤務。新居浜市立商業高校に移籍、県立移管後も同校に勤務。1996年3月に退職。
新居浜工業高等専門学校教授(1996年4月〜2000年3月退職)

著書に
『私のなかの旧別子』(1994 近代文芸社)
『さらば青春』(1996 創風社出版)
『子規の文学─短歌と俳句』(2002 創風社出版)
『心理小説研究序説─ヴァージニア・ウルフの作品解釈を中心として』(2011 文芸社)
『田舎教師のうた』短歌集(2019 愛媛新聞サービス・センター)
など

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