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兼農サラリーマンの力ーー「専業」ではない、新たな農業が日本を救う

(著) 古屋富雄

作品詳細

［商品について］
―「イ農ベーション」でライフスタイルをチェンジする―
就農する若者が増えず農業従事者の高齢化が進む日本の農業は、いま大きな危機に瀕している。この問題を解決するためには、農作物の生産の場という旧来の農業概念を払拭し、農業や農村に魅力を感じる若い世代のニーズを捉えてその裾野を広げていかなければならない。その一つの方法として、本書では業としての農業ではなく、「農ある暮らし」を取り入れた人が人らしく充実した人生を送る新たなライフスタイルとして、「兼農サラリーマン」という生き方を提案する。日本各地で取り組まれている新たな農業参入システムの紹介から兼農サラリーマンにおすすめの農作物、新規就農者や市民農業者になるための方法まで、「農ある暮らし」で生き方を変えるためのヒントが詰まった一書。

［目次］
発刊にあたって
現場の力が溢れる本です
兼農サラリーマンの時代がやってきた
はじめに
第１章　イ農ベーション
１　「兼農サラリーマン」
第２章　新たな農業参入システム
１　「南足柄市新規就農基準」の概要について
２　「市民農業者制度」の概要について
３　農業をより身近なものにしたクラインガルテンとダーチャ
第３章　南足柄市における新規就農者と市民農業者の紹介
１　有機自然農法を実践する新規就農者
２　会社に勤めながらイチジクを栽培する新規就農者
３　自給自足を目指す市民農業者
４　定年後みかん農家になった校長先生
５　主婦業・パート社員そして農業
第４章　広がる南足柄市の農業参入システム
１　大阪府の「準農家制度」
２　福井県鯖江市の「新規就農促進支援システム」
第５章　兼農サラリーマンは日本の農業 そして農家を救う～農地の社会化
１　農業マイスターと南足柄市の農業参入システムの法制化
２　滞在型アパートメントによる「クラインガルテン」の提案
３　農地の社会化（パブリックフットパス～グリーンツーリズムへ）
第６章　兼農サラリーマンにお勧めの農作物と栽培方法
１　手間いらずの極早生桃「ひめこなつ」
２　畑の管理は山菜まかせ
３　季節はずれのスイートコーン
第７章　花の力～農業を通して思いついた事業
１　花トピア（あしがら花紀行とフラワーユートピア構想）
２　フラワーフレンドリーシティー（花による都市交流）
３　卒業生を送る桜「春めき」
４　定年チェンジ・ファーマー
第８章　日本の農業の現状について
１　進む農業者の高齢化
２　進む耕作放棄地（遊休農地）
３　進む食料自給率の低下
第９章　農地の貸し借りについて
１　農地法と農業経営基盤強化促進法との貸し借りに伴う権利関係の違い
２　農業経営基盤強化促進法なら農家も安心して農地を貸してくれる
第10章　新規就農者や市民農業者になるためには
１　新規就農者になるための「南足柄市新規就農基準」の申請手続きについて
２　市民農業者になるための「市民農業者制度」の申請手続きについて
終　章　兼農サラリーマンとＴＰＰ
おわりに
著者略歴

［担当からのコメント］
以前に比べれば門戸は開いているとはいえ、農業経験のない人にとっての就農は依然として高いハードルになっています。生半可な気持ちでは農業はできないというのは事実だと思いますが、そうした硬直したイメージが耕作放棄地を増やし日本の農業の未来を暗くしているようにも感じられます。本書を通じて、日本の農業や新しいライフスタイルについて多くの方に考える機会を持っていただければ嬉しく思います。

［著者略歴］
古屋富雄

昭和27年10月20日生まれ
昭和50年日本大学農獣医学部卒
昭和52年神奈川県立農業大学校卒
昭和52年神奈川県農業改良普及員資格取得
昭和53年フィリピン国際稲作研究所などの視察研修
昭和57年南足柄市役所入所
平成７年あしがら花紀行の立案・実践
あしがら花紀行千津島地区実行委員会、（平成18年豊かなむらづくり全国表彰事業、平成20年全国花のまちづくりコンクールで共に農林水産大臣賞、平成22年緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰を受賞）
平成12年春めき（さくら）品種登録・育成者権者
足柄シダレ（ヒノキ）普及権者
平成19年フラワーユートピア構想の立案・実践
（遊休農地を花で彩り、都市交流型の農業経営を目指す農家グループ「あしがらユートピア」会員10名により、南足柄市塚原地区で活動）平成23年全国農業新聞賞を受賞
平成19年ドイツ、イタリアのクラインガルテンなどの視察研修
平成19年農地の社会化の実践
平成20年花による地域おこしの総称を「花トピア」とする
平成20年南足柄市新規就農基準の立案・施行
平成21年市民農業者制度の立案・施行
平成22年花による都市交流事業・フラワーフレンドリーシティーの立案実践
平成22年「ＮＨＫクローズアップ現代」で市民農業者制度説明
平成23年卒業生を送る桜「春めき」の全国の小中学校へのプレゼントの開始
平成23年定年チェンジ・ファーマーの立案・普及の開始
平成23年極早生品種桃の普及・拡大に努める
平成24年秋告げ菊「ＴＯＭＩＯ-59」品種登録出願
平成24年「二宮金次郎の一生」や「孔子の一生」等の著者三戸岡道夫氏から「花の金次郎」と命名を受ける
平成25年(財)日本さくらの会さくら功労者を花紀行団体７年連続で受賞
南足柄市役所　花紀行担当課長、農業委員会事務局長を歴任し都市経済部担当部長（市長特命）
平成25年３月南足柄市役所を退職

令和５年現在
同人誌「まんじ」会員
秋告げ菊「ＴＯＭＩＯ-59」品種登録・育成者権者
春めき商標登録権者
アカペラ作曲法商標登録権者
ＣＤ古屋富雄作品集ファーストアルバム「和み」及びＣＤシングル２枚のリリース
さとみレーベル代表
合同会社ＴＯＭＩＯファームユートピア社長
一般財団法人春めき財団理事長