
わが心の女流俳人・山崎百合子:「死刑囚からの恋うた」とその周辺
(著) 甲藤卓雄
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―見詰めているものと自分が一体になるその瞬間、心が通い俳句が生れる―
昭和8年に安中で生を享け、早くから上村占魚主宰の「みそさざい」で頭角をあらわした女流俳人・山崎百合子。句集『洗ひ髪』でみせる豊かな情感と奔放な個性、才気にあふれ何事に対しても命を賭けて惜しむところがないその人柄、静かで控えめな中に時折見せる強い意志をもった眼差し――死して尚、その魅力は人々を惹きつけてやまない。
本書は、その晩年に交遊し、実姉に「適切で怜悧な、それでいて優美な」と言わしめた山崎百合子の感性に直接触れた著者が、百合子を一躍世に知らしめた代表作『死刑囚からの恋うた』を中心に、独自の生き方を貫いた女流俳人の姿を敬慕の念を込めて描いた作品である。
[目次]
序
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅴ
Ⅵ
Ⅶ
Ⅷ
Ⅸ
Ⅹ
Ⅺ
Ⅻ
跋
[出版社からのコメント]
「俳句は自分自身のために作るもので、人に見せるのが目的ではない」という山崎百合子の目線は、ときに何処までも対象に深く潜り込み、己と同化するほどの深さをもっている。そうであるからこそ、おそらく後世にも残りうる命を持った俳句を生みだすことができたに違いない。気軽に俳句を楽しむのも良い。しかし時には魂を絞り切るような作品に出会いたければ、本書をお薦めしたい。
【著者紹介】
甲藤卓雄(かっとう・たくお)
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