デモシカ国語教師の日本(ニッポン)読解――私たちはなぜこんな世界に生きているのか

(著) 永栄恵二

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作品詳細

[商品について]
―このおろかしくも馬鹿馬鹿しい日本で、「デモシカ教師」は考える―
「なんで学校なんてものがあるのよ――!」
教師生活1年目に、突如ひとりの女子生徒から突きつけられた難問。有るのが当たりまえ、行くのが当たりまえと思っていた「学校」への根源的な問いは、学生運動の果てに流れ着いた自称「デモシカ教師」に大いなる学びを与えることとなった――教育のこと、悩み苦しんだそううつ病のこと、農業や生活から見える日本の社会のこと、思うがままに忖度なく綴った「ブラックヘアー世代」に贈るメッセージ。

[目次]
はじめに
第一章 「教師」を育てる「生徒」たち 「オルターナティブ」(もうひとつ別の)世界へ
第一節 教員一年目にして「難問」に遭遇(そうぐう)すの巻
第二節 故郷で「難問」が解(と)けるの巻
第三節 初めての担任(たんにん)の巻
第四節 「教師」か「教員」かの巻
第五節 転勤してはみたもののの巻
第六節 P君のお母さんの巻
第七節 N君の巻
第八節 困(こま)った先生たちの巻
第二章 「躁(そう)うつ症(しょう)」という贈(おく)り物(もの)
第一節 カミングアウトの巻
第二節 初めての入院の巻
第三節 入院するなら「精神科」の巻
第三章 日本と教育
第一節 「字を知るは、これ憂(うれ)いの始めなり」の巻
第二節 日本での「教育の歴史」の巻
第四章 「富(とみ)」を創(つく)り出すもの
第一節 先人たちの偉大な遺産
第二節 稲(いね)と曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
第三節 良質(りょうしつ)の水と太陽と
第四節 動物の登場
第五節 連作障害(れんさくしょうがい)の克服(こくふく)と米と麦
第五章 「ゴミ屋敷(やしき)」を讃(たた)える
第一節 「ゴミ」の行(ゆ)く末(すえ)
第二節 プラスティックによる「使い捨て」文化の発生
第三節 私(たち)の敵
第六章 「痛(いた)み」考(こう)
第一節 痛い魚たち
第二節 道具と機械
第三節 足長蜂(あしながばち)
第四節 百足(むかで)
「青春賦」
おわりに
著者紹介

[担当からのコメント]
自分たちが生きる社会を知りたければ学校を見ればいい、そう言いたくなるほど学校という場には色々な子どもと色々な大人が集まっています。そんな学校に生起する様々な事象、教員としての人生を、少し斜に構えた軽快な文章で描いた自伝的エッセイとして、ぜひ本書をお楽しみいただければ嬉しく思います。

[著者紹介]
永栄 恵二(ながえけいじ)

1949年 鳥取県西伯郡手間村宮前生まれ(丑年、かに座)
1974年頃より縁あって高校教師(国語科)となり鳥取県西部の高校で若者達と生活を共にす。
現在 求職中。
2015年3月に初出版した『何の役にも立たない本』(¥1,000)は、好評のうちに完売す。
是非にという要請が多ければ、再版することも考えねばならない。

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