これからの「英語授業」を考えるーー教育活動の創造と実践のためのヒント

(著) 次重寛禧

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作品詳細

[商品について]
―世界とつながる、そんな英語教育を子どもたちに―
生徒たちが英語を自己表現の手段として使いこなせるようにするために、これまで教育の現場では手法やメソッドが用いられてきた。また近年では教育のICT化が進み小学校での英語教育が始まるなど、英語教育の環境も急激に変化している。そうした中で本書は、時代を超えても変わらない英語教育の本質という観点から、実りある授業のための創造的ヒントを提示しようとするものである。指導計画や教材研究、教室でのコミュニケーションといった実践から国際化時代の英語教育の展望まで、長年の指導経験のエッセンスが詰まった悩める英語教師必読の一書。

[目次]
はしがき
第Ⅰ部 英語授業改善のポイント
第1章 教材研究の視点と方法
第2章 教室をコミュニケーションの場に
第3章 「おだてる」から「そだてる」へ
第4章 学力差への対応
第5章 教科書を使いこなしているか
第6章 指導計画
第7章 4技能と指導計画
第8章 生徒の抱く「よい教師」像
第9章 英語の授業と教育機器の機能
第10章 生きた英語授業

第Ⅱ部 英語授業の実践
第11章 Oral Workと教材研究
第12章 構造言語学とパタン・プラクティスの功罪
第13章 言語活動の失敗から学ぶこと
第14章 音読のすすめ
第15章 中学校における文型練習とReading指導
第16章 読むことの授業研究
第17章 音読・黙読のさせ方
第18章 劇化の利点と注意
第19章 Home Readingとその指導
第20章 書き取りのすすめ
第21章 書くための文法のMinimum Essentials
第22章 中学校英語教育における基礎の力とその指導
第23章 幼児の言語習得に学ぶ文法指導
第24章 英語の学習に「ことわざ」を!
第25章 語彙指導方法を考える
第26章 語の意味を推測させる
第27章 語のネットワークを作る
第28章 語の多義性とその指導

第Ⅲ部 英語授業の周辺・環境
第29章 「学習指導要領」と指導法
第30章 英語の学力と学習者の心理要因
第31章 知能指数と学業成績
第32章 国際化時代における英語教育
第33章 大学入試と英語教育
第34章 英語教育におけるWhyとWhatの問題について
第35章 私の歩みと英語科教育実践研究――自己分析を通しての教師論を中心に――
第36章 英語教育学の樹立と発展

付録
終わりにかえて
初出一覧
<著者紹介>

[担当からのコメント]
英語の授業は理解するということが中心で、そこに大学受験が加わって必然的に暗記科目のようになっていった、そんな学生時代を過ごされた方も少なくないかも知れません。本書は主に英語教師を対象とした本ですが、もう一度英語を勉強し直したい方にとっても示唆に富む内容となっています。ぜひご一読ください。

[著者紹介]
次重寛禧(じじゅう・ひろよし)

1935年 広島県神石郡豊松村有木に生まれる
1958年 広島県三原東高等学校教諭
1964年 広島大学教育学部附属中・高等学校教諭
1968年 和歌山大学教育学部助手、同年、米国ジョージタウン大学にて研修
1969年 和歌山大学教育学部講師
1970年 和歌山大学教育学部助教授
1977年 和歌山大学教育学部教授
1978年~1979年 文部省在外研究員として米国カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)にて研究に従事
1991年 兵庫教育大学学校教育学部言語系教育講座教授
2001年 福山大学人間文化学部教授、現在に至る

主な著作
『言語の習得』(共編注)英宝社、1976.
『新・英語科教育の研究』(共著)大修館書店、1985.
『英語教育学』(共著)福村出版、1990.
『コミュニケーションを目指した英語の学習と指導』(編著)鷹書房弓プレス、2001.

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