カメレオン賛歌:薄氷のファイン・ライン ―北路冬人短編集

(著) 北路冬人

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作品詳細

[商品について]
―現実という霧の中に灯るフィクションという光―
旧札幌高等裁判所から通りを一本隔てた古い木造家屋、その一階の一番奥にある「小林法律事務所」は、司法修習を終えて晴れて弁護士となった真介が、役場で働いている長兄から拝み倒して金を借り受け、どうにか開業にこぎつけた事務所である。ある日、七十がらみの上品な面立ちの老婦人が、家賃滞納による立ち退き請求の相談で事務所を訪れてきた。着手金を受け取った真介は、第一回目の口頭弁論で、被告本人から三日前に全額を家主に支払ったという領収証を提示され、驚愕する。やむなく訴訟の取下げ手続をとった真介に対して、今度は依頼人から着手金を返還しろとの内容証明郵便が届いたが――。
事件屋、悪徳商法、結婚詐欺、開業したての頃から遭遇した事件をときにほろ苦い思いと共に振り返る表題作「カメレオン賛歌」を始め、社会の表と裏が交錯する様々な人生、人間模様を描いた珠玉の6作品を収める短編集。

[目次]
詐欺師デビュー
まっさかさま
社誌
巨匠は死なず
死者からの手紙
カメレオン賛歌


[出版社からのコメント]
人生にトラブルはつきものですが、そのトラブルが犯罪であることも決して珍しいことではありません。本書は、弁護士である著者が、本職ならではの視点とリアリティで、社会に生起する様々なトラブルと、そこから炙り出される人生模様を描いた作品です。6つの作品に収められたそれぞれの瀬戸際や人生の悲哀を、ぜひ味わっていただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
北路 冬人(きたみち・ふゆと)
1949年(昭和24)札幌生まれ
早稲田大学法学部卒
弁護士(本名にて活動中)

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