国東半島の庚申塔
(著) 小林幸弘
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「私が学生時代に、初めて国東半島を訪れてからずいぶんと年月が経過してしまった。
当初は、まさか40数年後まで関わることになるとは思いも及ばずに、六郷満山の寺院や磨崖仏を訪ね歩いたことを思い出す。再訪を繰り返すうちに、至る所に点在する石仏や石塔の多さに驚かされ、やがては庚申塔を調査対象として、それらの種類と表現様式の多様さや、そうした数々の庚申塔が生み出された背景について関心を持つことになった。」(本書「あとがき」より)
大分県の国東半島に残る石塔「庚申塔」についてまとめた一冊。
4世紀ごろに中国より日本に流入した「道教」に由来し、庚申信仰に基づいて建てられた石塔・庚申塔が「国東半島に多く残されている理由とその分布状況」、また「各庚申塔の特色や形態」についてをわかりやすく解説。40年以上にわたる調査結果をまとめた集大成。
【目次】
⒈国東半島について
⒉国東半島の庚申塔
(1)「庚申」「庚申信仰」とは
(2)「庚申塔」について
(3)国東半島の「庚申塔」の歴史
(4)「庚申塔」に関わった人々
(5)「庚申塔」の性格
(6)「青面金剛刻像塔」の主役と脇役たち
(7)「文字塔」の主尊名について
⒊国東半島各市町村の庚申塔
(1)豊後高田市の庚申塔
(2)真玉町(現豊後高田市)の庚申塔
(3)香々地(現豊後高田市)の庚申塔
(4)大田村(現杵築市大田)の庚申塔
(5)杵築市の庚申塔
(6)安岐町(現国東市安岐町)の庚申塔
(7)武蔵町(現国東市武蔵町)の庚申塔
(8)国東町(現国東市国東町)の庚申塔
(9)国見町(現国東市国見町)と姫島村の庚申塔
⒋国東半島の庚申塔100選
【著者プロフィール】
小林 幸弘(こばやし・ゆきひろ)
1954年 和歌山市生まれ
1976年 立命館大学卒業 小学館プロダクションに勤務
1981年 『国東半島のコウシンさま』(文献出版)出版
1982~2007年 大分県石造美術研究会に所属、随時調査報告を会誌に寄稿
2001年 「国東半島の庚申塔」ホームページ開設
2017年 小学館集英社プロダクション退職 ホームページを大幅改修し再公開
大分合同エデュカル社より『国東半島の庚申塔』を出版
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