インフラの下に眠る国策──建設コンサルタントが語る災害対応と未来設計:私の地質屋人生録3

(著) 吉川謙造

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作品詳細

[商品について]
―あなたは、建設コンサルタントという仕事を知っているだろうか―
道路や河川などのインフラ整備事業において、測量、地質・環境調査、設計等を受け持つ「技術者集団」ともいえる建設コンサルタント。本書は、そんな建設コンサルタント業界に長年身を置いた著者が、当時の貴重な経験や思い出を綴ったエッセイ集である。
新幹線の「雪による窓ガラス破損」の原因調査や、ダムの建設に先駆けた地質調査など、国民の生活を影から支える彼らの挑戦。その現場における記録を記すとともに、誇りとロマン溢れる業界において社長も経験した著者がどんな人生を歩み、どんな思いで仕事に打ち込んできたのかを赤裸々に語る。


[目次]
はじめに (国策)(自己紹介に代えて)
1.建設コンサルタント
2.会社の危機
2-1.会社の危機(1)事件
2-2.会社の危機(2)事件・続編
3.社内改革(1)企業の社会責任
4.社内改革(2)成果品の検査
5.社内改革(3)復建学校(構想)
6.行動規範:約束をして、これを守る
7.新業務への挑戦
7-1.東北新幹線 雪調査
7-2.高速道路 融雪剤調査
7-3.七ヶ宿ダム 風穴調査
8.雑 感 (想う事)
8-1.ギフテッド
8-2.地下鉄と橋(橋梁)
8-3.外注の誘い
8-4.「それは貴方が悪いんです」(組合活動の思い出)
8-5.囲碁との付き合い
8-6.高校時代の部活(1)地学部
8-7.高校時代の部活(2)天文気象部
8-8.高校時代の部活(3)生物部
8-9. 人生計画書と師との出会い
9.地質調査とサバイバルの知恵(術)
10.災害と個人財産
11. トンネルと地下水
11-1.トンネルの地下水(1)
11-2.トンネルと地下水(2)
12.天下りと談合
13.保守業界の中での革新
14. おわりに 再び建設コンサルタント
付録 学位論文の概要と展望
著者略歴

[担当からのコメント]
私たちが安心して日常生活を送ることができることの背景には、様々な職業の方の支えがありますが、本書の著者が長年携わってきた建設コンサルタントもその一つであることは間違いありません。これまで建設コンサルタントという業界のことを知らなかったという人にこそ、お読みいただきたい1冊です。

 [著者略歴]
吉川 謙造(よしかわ・けんぞう)

生年月日 昭和17(1942)年12月25日
出身地:東京都
現住所:宮城県仙台市

昭和36年3月 東京都立 立川高校 卒業
昭和40年3月 北海道大学工学部 鉱山 (資源) 工学科 卒業
昭和40年4月~昭和47年3月
ラサ工業(株)勤務。東北、九州の金属鉱山で、資源探査・開発に従事
昭和47年4月~平成19年6月
(株)復建技術コンサルタント(仙台本社)勤務。主として調査業務に従事
専門:地質・土質調査、環境、地下水、地すべり防災等
(内 平成7年6月~平成19年6月は、代表取締役社長及び会長)
平成18年4月~平成19年3月 東北工業大学 特任教授
平成19年4月~平成22年3月 同 工学部 建設システム工学科 教授
平成22年4月~平成23年3月 同 工学部 都市マネジメント学科 非常勤講師
平成23年6月~令和5年3月 (株)ダイワ技術サービス 技術顧問 (退職)

主な資格
技術士(応用理学(地質)、建設(土質及び基礎・建設環境)、総合技術監理)
博 士(工学)

過去の主な役職
  宮城県 建設業紛争調停委員
  仙台市 宅地審議会 技術委員
  日本技術士会 東北本部長
  地盤工学会 東北支部長
  建設コンサルタンツ協会 東北支部長
  全国上下水道コンサルタント協会 東北支部長
  宮城県 測量設計業協会 副会長
  東北測量設計協会 副会長

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