長期不況―資本主義経済の落とし穴:経済学シリーズNo.2

(著) 五藤榮一

Amazon

作品詳細

[商品について]
―不況発生のメカニズムこそが、資本主義経済の根本的な欠陥だ―
好況を続ける経済がなぜ不況に陥るのか?
不況を起こさないようにする方法とは何なのか?
どうすれば不況から脱却できるのか?
ーー経済学がこれまで用意してこなかったそれらの答えを、ついに解き明かす。
本書は、古典的資本主義経済から金融資本主義経済に変異するまでの好不況の仕組みと原理を、図や表を用いてわかりやすく解説した一書。税金や貿易、国債といった経済に関する基本的な原理を理解したうえで、長期の不況を脱却するための経済政策を提言する。

[目次]
まえがき
第1章 基本的な経済原理
第1-1節 三面等価の原則
第1-2節 不況の発生要因
第1-3節 労働分配率の原理と不況
第1-4節 消費性向
第1-5節 遊休剰余残高の原理
第1-6節 好況は不況になる
第1-7節 不況傾向が進み不況状態へ
第1-8節 不況状態から好況状態へ
第1-9節 好不況循環図(傾向と状態)
第2章 税金の経済効果
第2-1節 税金と財政支出
第2-2節 労働分配率の原理(税金のある経済)
第2-3節 税金の好況への効果
第3章 貿易が与える効果
第3-1節 輸出入の効果
第3-2節 労働分配率の原理(貿易あり経済)
第3-3節 古典的資本主義経済のまとめ
第4章 国債のある経済の経済原理
第4-1節 財政収支と貨幣
第4-2節 国債(民間保有の場合)
第4-3節 国債(中央銀行保有の場合)
第4-4節 国債の功罪と課題
第5章 金融資本主義経済への変移
第5-1節 金融資産の出現
第5-2節 中央銀行の信用創造
第5-3節 金融資産の増殖
第6章 金融資本主義経済の特質
第6-1節 幻想有価証券
第6-2節 金融資産の内訳
第6-3節 金融資産の巨大化
第6-4節 利子率の低下
第6-5節 稼働率の低下
第7章 金融資本主義経済の経済原理
第7-1節 労働分配率の原理とその変化
第7-2節 消費性向μの変化
第7-3節 遊休剰余残高の原理
第7-4節 不況構造の変化
第7-5節 金融バブル
第7-6節 インフレ
第7-7節 金融政策の効果と限界
第8章 金融資本の国際化
第8-1節 国外との取引
第8-2節 グローバリズム
第9章 資本主義経済の変革の道
第9-1節 好況へシフトする経済政策
第9-2節 好況継続へ次の経済政策
第9-3節 変革された経済
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
経済が不況に陥ると、私たちはついその事実にばかり目を向け、原因や対策までじっくりと考えることはあまりないかもしれません。本書では、不況の仕組みから対策案まで、対話形式で話が展開されていますので、経済のことを勉強中だという方も気楽に読み進めることができます。興味のある方は、ぜひご一読ください。

[著者略歴]
五藤榮一(ごとう・えいいち)
生年月日 1939年3月4日
最終学歴 京都大学1964年卒業
職業   税理士

新刊情報