駿河台に起つ 体育会本部の同志たち―紛争と混乱のキャンパスを駆け抜けた日々

(著) 渡邉健二

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作品詳細

[商品について]
―過激化する学生集団。そのとき体育会は―
昭和40年代前半、各大学では学生運動が活発化していた。東京・駿河台にキャンパスを構える明治大学も、その例外ではなかったーー。
本書は、昭和41年に明治大学商学部へ入学し、体育会柔道部に入部、のちに本部委員として明治大学体育会の指導・運営に携わった経験を持つ著者が、学費改訂に端を発した紛争に揺れる当時の明大、ひいては他大学の動向を含めた社会全体の様子を描写した一書。
各大学で闘争が狂暴化する中、明治大学ではどのような動きが見られたのか。キャンパス封鎖やストライキなど、過激派の学生たちによる暴挙に対し、体育会はどのような立場を取り、どのような行動に出たのか…。
著者自身の経験と史実としての記録、そして当時の情勢などを交えながら、昭和40年代における明治大学と体育会の実像を描き出した貴重な実録ドキュメント。

[目次]
改題・増補版 まえがき
序 章 昭和四十年代前半の世相 戦後二十年 高度成長の曲がり角
はじめに
第一章 昭和四十一年度 各大学で紛争頻発する中、明治大学入学
第二章 昭和四十二年度 体育会本部委員会で下級委員として研鑽
第三章 昭和四十三年度 有事への備え、体育会の学生自治を強化
第四章 昭和四十四年度 大学を利用した過激派による闘争を排除
おわりに
終 章 昭和四十年代後半の世相 若者の政治離れと文化的多様化
改題・増補版 あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
かつて「学生運動」と呼ばれるものがあった、という認識を持ってはいるものの、その実態がどんなものであったのか、詳しく聞いたことがあるという方は少なくなってきているのかもしれません。まさにその渦中に立ち、激動の時代を駆け抜けた著者の貴重な経験が綴られた本書。昭和における大学のリアルな様相が気になるという方は、ぜひご一読ください。

[著者略歴]
渡邉健二

本籍 三重県四日市市
生年 昭和二十二年
学歴 暁学園(幼稚園・小学校・中学校)
三重県立四日市高等学校
明治大学商学部
職歴 株式会社豊田自動織機製作所
経歴 日本傳講道館柔道六段 元刈谷市柔道連盟会長
豊田市文化財保護審議会委員 豊田市郷土史研究会会長
著書 「千年の道 尾道国境はいま」「名残の道 鎌倉街道濱田ルート」「体育会起つ 過激派と戦った仲間たち」

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