
マルセル・プルースト:瞬間と永遠の芸術
(著) 武藤剛史
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プルースト自身が語る、プルースト文学の本質——
「美とは何か、文学創造とは何か、という問題こそ、プルースト文学を貫く最大のテーマである(中略)また本書では、可能な限りプルースト自身に語らせるという方針が貫かれており、おのずからプルーストの文章からの引用が多くなっている。」(本書「あとがき」より)
20世紀を代表する大長編小説『失われた時を求めて』の作者であるマルセル・プルースト。彼の美学を出発点に、「無意志的記憶によって蘇る世界こそ真実の世界である。」という証言から、彼自身の芸術世界を徹底的に掘り下げた論考。
プルーストファンのみならず、文学を愛するすべての人に贈る珠玉の一冊。
【著者プロフィール】
武藤 剛史(むとう・たけし)
1948年生まれ。京都大学文学部博士課程中退。現在、共立女子大学名誉教授。専攻、フランス近・現代文学。
主要著書:『印象・私・世界─《失われた時を求めて》の原母体』(水声社)
主要訳書:ジャン=ヴィクトル・オカール『比類なきモーツァルト』(白水Uブックス)、ミシェル・アンリ『キリストの言葉』(白水社)、ラ・ロシュフコー『箴言集』(講談社学術文庫)など
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