紅葉狩【電子書籍版】

(著) 津島和彦

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作品詳細

「木橋の上で私を襲った暈惑は、山道を歩き出してからも続いていた。私は間違いなく異界の領域に足を踏み入れたことを知った」(本文より)
紅葉を見に清澄寺を訪れた「私」は、境内で黒ずくめの女性・東都と出会う。謡曲「紅葉狩」を口ずさむ、妖しく美しい女――導かれるように山奥に足を踏み入れた「私」は、濃霧の中で今は亡き父母や旧友、恩師と再会を果たす。冥界の住人たちとの対話によって、次第に東都の正体が明らかに。「私」を待ち受ける運命は死か、それとも――幻想的で重厚な長編小説。

【著者プロフィール】
津島 和彦(つしま・かずひこ)
1934年生まれ
大阪大学経済学部卒業後、三井銀行(現三井住友銀行)に入社。
現在自営業
雑誌『ももんが』同人。

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