理系力を活かすキャリア開発

(著) 大井俊一

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作品詳細

[商品について]
―理系人の強みと弱みを理解して、ビジネス社会を生き抜く―
大学からはじまり、企業に入っても研究に没頭する理系学部出身者は、中堅の域に入ったときに「研究」の概念とは異なる「ビジネス」社会の壁に突き当たることが多い。本書は、理系らしさをベースに研究に没頭する役割と、市場対応や組織間協働といったビジネス環境から期待される役割とのギャップが生むこの理系人の苦悩に対して、前著『こころで勝つリーダーシップ』で企業の中軸となる中堅リーダーの心のあり方を考察した著者が、理系人が「自分らしさ」を発揮して企業社会を積極的に生き抜くにはどうあるべきか、どのように自己のキャリアを切り拓いていくか、その方策を提示した作品である。理系・文系の枠に捉われず、理系的思考を持つすべての人のキャリアップにお役立ていただける内容となっている。

[目次]
はじめに
第一章 中堅理系人の混迷
第二章 理系の強みを知る
1 信念・納得型
2 徹底行動型
3 論理思考型
4 夢・使命感型
5 現実直視型
6 本質追究型
第三章 理系力が現実のビジネス活動でどのように活きているか
1 逆境にくじけることなく挑戦を続ける
2 創造的チームで明るさを発揮する
3 組織基盤を「草の根」の精神で支える
4 使命感に動機付けられてチームの先頭を走る
第四章 理系の弱みとその克服策
1 理系の弱みを知る
(1)頑なさ、自己過信
(2)専門領域、守備範囲の勝手決め
(3)法則、手法、数字への盲信と依存
(4)夢の封印
(5)現実からの逃避
(6)決断の遅延
2 理系の弱みは「チームワーク」で補う
第五章 理系のキャリア開発
1 研究・開発部門で夢を実現したい人
2 製造部門で合理性を追求して成果を示したい人
3 営業部門で事業業績に貢献する中で自分を表現したい人
4 経営スタッフ部門で「よい会社」づくりに力を発揮したい人
第六章 研究部門の組織文化を考える
1 強力リーダーと七人の侍型
2 群雄割拠型
3 ワンマン独裁型
4 無責任・保身型
第七章 テーマ開発力で勝負する
1 テーマ開発の指針を持つ
2 テーマ発想のチェックポイント
3 将来の「目利き力」を強くする
第八章 中堅研究者の成長ポイント
1 「自分探し」「自分づくり」に目覚めていない人の成長ポイント
2 事業業績に直結する成果が出ていない人の成長ポイント
3 研究リーダーを志向する人の成長ポイント
おわりに
参考文献
著者紹介

[出版社からのコメント]
本書は理系人をテーマにしていますが、この理系人は必ずしも理系学部出身者だけを指すのではなく、理系的な思考を持つ人に特有の気質がある人は、本書の理系人に含めることができます。社会人となって時間が経ち、自分の立場や環境に対して行き詰まりのような感覚を覚える方は、ぜひ本書を手に取ってご覧いただければ嬉しく思います。

【著者紹介】
大井 俊一(おおい・しゅんいち)

1940年生れ
九州大学農学部農芸化学科卒
農学博士
化学系製造企業にて、研究開発、学術面での営業支援に従事
現在、社員研修講師、講演活動を行っている

著書:
『リーダーシップ:組織を支えるリーダーへのメソッド』(22世紀アート)2020
『こころで勝つリーダーシップ』(22世紀アート)2020
『「超二流」への進化で仕事が変わる 組織が変わる:個人と組織を活かす新しい生き方』(22世紀アート)2020

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