未来から吹く風:息子が統合失調症になった

(著) 三寒皆吾郎

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作品詳細

[商品について]
―人の手は、人の手をとるためにある―
定年間際の最後の海外勤務地イタリアで、突如次男の進介が統合失調症を発症したことから、この物語は始まる。
言動が少しずつ変わり始め、学校生活も不可能となるに至り、日本に帰国し療養生活に入ったものの、病状は一進一退し、やがて病院への入退院を繰り返すようになる進介。
彼を支える両親も年と共に少しずつ老いていく中で、家族に福音は訪れるのか――。
統合失調症の患者と家族の現実を鋭く見据えた、深い祈りの物語。

「目次]
あらまし
〈補筆〉
青天の霹靂
フラッシュバック
霧のミラノ、霞の東京
逆戻りの季節
帰国
卒業を目指して
仇となった大学入学
繰り返される入退院
海外コンプレックスの軌跡
キリストはエボリに止(トド)まりぬ
擱筆するにあたって
最終章

[出版社からのコメント]
様々な情報が平板化し標準化され、異質なものはかつてないほどに鮮明になってしまう現在の社会において、統合失調症の患者と家族の歩む道は、多くの困難を伴うと感じられます。誤りや標準から外れたものを許さない社会の狭量さがその一因であるとすれば、私たちは本書から多くのものを学ぶことができるだろうと思います。
本書が、統合失調症について知るだけでなく、私たちの社会のあり方を問い直す契機となることを願います。

【著者プロフィール】
三寒 皆吾郎(みさむ・みなごろう)

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