目に見えるもの見えないもの【電子書籍版】

(著) 曽根昭十士

Amazon

作品詳細

少年の住まいは国鉄線路のすぐ側にあった。
歳は七歳、都会の神戸には母と兄と姉が住んでいる。汽車に乗って十時間以上は離れて
いる。少年は病弱なため空気のよい、食事事情がよい祖母の所へ連れられてきた。転校生
だった。家の裏側、杉林の中は不気味な墓地だった。住まいは製材工場の中にあった。電燈
がなかった。ランプ生活だった。寒かった。少年は寒さが大嫌いだった。すぐ風邪をひく。
気管が弱いのだ。(本文より)

【著者プロフィール】
曽根 昭十士 (そね・あきとし)

1942年、神戸市生まれ。
綜合芸術工房タレス代表 

新聞記者を経て、1987年神戸元町にクラシックライブの店「アマデウス」を開く。
1991年、モーツァルト・イヤーで「没200年モーツァルト像建設の会」を立ち上げる。
1991年11月2日、神戸旧居留地公園に没200年モーツァルト像を建設し、除幕式には駐在オーストリア大使を招待。
2007年より神戸クラシック音楽祭、2013年よりアマデウス・マイナー・コンサートを開く。
2011年、『暦―千年の孤独』を上梓。
現在、神戸市兵庫区在住。

装画:有加

新刊情報