続・終わりのない旅

(著) 小牟禮昭憲

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作品詳細

[商品について]
――カフェ「魔法使い」で唯一流す音楽は次のうちどれでしょうか。
1.ピンク・フロイド、2. ザ・ローリング・ストーンズ、3.オアシス
正解は、本書「魔法使い」をご覧ください。

孤独や不安を抱え、安らぎの地を求める若者たちの苦悶する様を描いた小説『終わりのない旅』待望の続編!!不安を常に抱える京之介と万里子が辿り着いたのは、京之介の故郷でもある小さな町であった。「京之介さんと一緒ならいつでも何処でも一緒に行くよ。」(本文より)万里子の言葉に支えられ決心した京之介は安息の地を求めて環境を変えるべく故郷の町へ帰る。新たな生活を始める中で感じた、久々に会う人たちや新たに出会う人々の心の葛藤、心の中で悲鳴を上げ続け過去に感じていた想い、親しき人たちとの別れによる悲しみ。生まれ育った場所なのに人や町に馴染めず、見知らぬ異国を歩いているような感覚で次第に焦燥感に駆られていく。不安に押し潰され、もがき苦しむ二人が待ち受ける心の旅路の結末とは・・・。

[目次]
故郷の駅
隘湫の館にて
吉の死
日本の乙女
魔法使い
熱に浮かされて
魔法の水
広辞苑を枕に
火曜日はダメよ!
朱夏日記
白秋の蜃気楼
玄冬の戯言
全流手形
石田先生
父の死
浜昼顔

[出版社からのコメント]
不安や孤独を感じ続け出会うべくして出会った二人が、様々な事にもがき苦しみ、それでも共に手を取り乗り越えよう強く生きていこうという気持ちに心が惹きつけられました。誰しも生きていく上で何かに不安を感じ、迷いながら、時には間違った方向に進んでいくこともあるかと思います。本書を通して、多くの方が人と比べる必要はない、自分は自分、焦りや不安は誰もが持っているものだと考え、少しでも前向きに生きていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
小牟禮 昭憲(こむれ・あきのり)

1950年、(昭和)鹿児島県生まれ。小学校・中学校・高等学校と地元で過ごす。
1968年、日本大学芸術学部入学、1973年卒業。この間同級生の佐藤万知子と結婚、本格的に執筆活動を始める。
1980年、二人して白梅学園短期大学心理技術科に入学、心理学を学ぶ。
1982年卒業と同時に万知子の故郷である福島県福島市に転居。
2000年、「群青の彼方」(終わりのない旅)を発表。
2002年「続・群青の彼方」(続・終わりのない旅)を発表。
2015年、万知子死去。現在に至る。

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