「方位」の謎は、卑弥呼の国を大和へと導く――「四国ルート」論と二十八宿方位から解く邪馬台国論争

(著) 碓井洸

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作品詳細

[商品について]
――魏志倭人伝は、邪馬台国まで水行十日、陸行〇〇月と記しています。〇〇に入る数字は次のどれでしょうか。
1.一、2.三、3.五
正解は、本書「四、四国・旧南海道ルート」の「日数」をご覧ください。
邪馬台国の所在地をめぐる所謂「邪馬台国論争」は、新井白石、本居宣長以来300年にわたり多くの議論がなされてきたにもかかわらず、その所在地は未だに不明のままである。本書では、その邪馬台国問題について、根本史料である『魏志倭人伝』に旁国として列記されている二十一国の配列法に注目し、旁国を中心として「国名」を客観的な「地形地名」から考証し、「倭人伝」の最大の謎である「方位」問題にも言及しながら、「四国ルート」論による邪馬台国=大和説を論証しようと試みた作品である。南北逆転方位を文献と考古学資料の両面から探究した一書として、示唆に富む内容となっている。

[目次]
まえがき
一、緒 言
二、不弥国、投馬国、邪馬台国の位置
三、「旁国」各国の位置
四、四国・旧南海道ルート
五、二十八宿星座と方位
六、高句麗五部考――「東夷伝」地理誌
七、「倭人伝」行程論――放射説と邪馬台国
八、三角縁神獣鏡と邪馬台国
九、卑弥呼は倭迹迹日百襲姫命――「一年二歳説」からの証明
あとがきにかえて――邪馬台国名考
主要参考文献
著者紹介

[出版社からのコメント]
邪馬台国論争は、単に邪馬台国の位置を比定するだけでなく、これまで歴史的事実や文献史料の研究、古代の人々の社会や思想など、様々な切り口からの考察を促してきました。そうした探究の系譜に連なる、本書の中に込められた古代史への視点を、ぜひじっくりと味わっていただければ嬉しく思います。

【著者紹介】
碓井 洸(うすい・ひろし)

1941年、朝鮮京城(現、韓国ソウル市)に生まれる。
1945年、引揚げ。
1966年、立命館大学文学部卒業。
1967年、甲南大学図書館勤務。
2007年3月同上退職。

著作[単行本]
日本古代青銅器文化と陰陽道 荒神谷から黒塚まで 文芸社 2000
三角縁神獣鏡と邪馬台国 古代国家成立と陰陽道 交友印刷株式会社 2006

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