「生き方」を残す教育──人として、あなたは子どもに何を伝えますか

(著) 鈴木一作

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作品詳細

[商品について]
―子供にとって、人にとって大切なことって何だろう―
少子化対策の一環として言われる「子供を育てやすい社会」、でもそこには肝腎の「子供の視点」が抜け落ちてはいないだろうか。子供たちの学力低下を心配する声ばかり聞かれるが、人の幸せにとって学力は本当に重要なのだろうか。金子みすゞの詩で有名な「みんなちがって、みんないい」という言葉は、独り歩きして違った意味になっていないだろうか。「頑張れ」という言葉は無神経さや押しつけではなく、相手への祈りの心の現れではないだろうか。──山形で眼科医をしながら校医やボランティアなどを通じて子どもたちの教育支援に携わってきた著者が、いま見失われつつある「本当は大切なこと」を様々なテーマで語った次世代へ贈るメッセージ。

[目次]
は じ め に
第一部 「いのち」のこと
第一章 子供は親が一番
第二章 子供は希望
第三章 仏壇があるということ
第四章 死を実感する ~子供を通夜へ連れて行く~
第五章 父の最後の仕事
第六章 おかあさん、おとうさん ~太陽の国、日本~
第七章 親になるということは ~食育~
第八章 子供を花のように愛する日本 ~いとおしむ心~
第九章 今がすべてではない
第十章 最大の親孝行 ~親の死に水をとる~
第二部 「まなび」のこと
第一章 何を学ぶのか? ~学校で学ぶ10の力~
第二章 何のために学ぶのか? ~教育の目的~
第三章 学力より大切なこと ~幸せの必要条件~
第四章 少年よ、大志を抱け
第五章 大河ドラマ ~大人が涙する姿~
第六章 人を学ぶ
第七章 世界に誇る『源氏物語』
第八章 効率的なNIE
第九章 身につかなければ意味がない
第十章 教師の力 ~恩師の意味~
第三部 「つながり」のこと
第一章 つながり
第二章 愛着形成 ~子育てに優しい社会?~
第三章 必要とされること ~マザー・テレサの言葉~
第四章 仲間主義
第五章 自尊感情 ~六つの自分~
第六章 「みんなちがって、みんないい」の本当の意味
第七章 君が大好きだよ光線 ~学校教育と子育ての基本~
第八章 親の心がけ四カ条 ~仲の良いことの心地良さ~
第九章 花さき山
第十章 かわいがってもらう力
第四部 自信と愛と志
第一章 自信と愛と志 ~伝記から学ぶ~
第二章 大人の役割 ~子供たちに良いものを提供する~
第三章 一平二太郎、男の嗜(たしな)み
第四章 「頑張れ」は祈りの言葉
第五章 「頑張れ」と言われたら
第六章 宝物の写真
第七章 先生みたいな人に
第五部 絵本の読み語り
第一章 初めての絵本読み語り ~道を切り開くのは~
第二章 義と理と情
第三章 絵本読み語り、四つ目の意義 ~大人が手本を示す~
第六部 学校への思い
第一章 安全なはずの学校?
第二章 最高の「先生」は?
第三章 子供の手本 ~今日の君たちのためにではなく~
第四章 担任失格
第五章 卑怯を憎み恥じる心
第六章 勇気と正義と愛
第七章 学級の文化
第八章 いじめのない学校
第九章 学校の主役は、子供ではない
第十章 校長の言葉 ~教員人生の総決算~
第七部 郷土への思い
第一章 山形県の素晴らしさ
第二章 もう一つの日本 ~ライシャワー駐日大使の言葉~
第三章 庄内藩士の心意気 ~南洲翁遺訓(なんしゅうおういくん)~
第四章 山形県の全市町村にブックスタートを
第五章 ボーイスカウトに入ろう
第六章 仲間と映画を作ろう
第七章 市民劇団
第八章 山形県の学校は地域コミュニティーの核
第八部 日本への思い
第一章 日本が滅びる日
第二章 「企業の社会的責任(CSR)」の本当の意味
第三章 日本のリーダー ~武士道~
第四章 覚悟
第五章 民主主義って?
第六章 『論語』に思う
第九部 立派な人に
第一章 偉い人より立派な人に
第二章 迷える1匹の羊 ~リーダーの条件~
第三章 結婚の最低条件とは?
第四章 見えないから見えたもの
第五章 立つより返事 ~凛とした姿~
第六章 一隅を照らす ~世界に一つだけの花~
第七章 だめ、無理!
第八章 後進を育てる ~手本~
第九章 豊かな人生
お わ り に
著者略歴

[担当からのコメント]
今の世の中について生き難いとか変だなと感じている方も少なくないと思いますが、本書を読んでいると、実はそういうものはちょっとしたボタンの掛け違いで、それに気づけば変わっていくのかもしれないと思わされます。子育て中の方はもちろん、教育に携わる方や生きることに悩んでいる方にもお薦めしたい一書です。ぜひご一読ください。

[著者略歴]
鈴木 一作(すずき いっさく)
1955年生まれ。千葉県出身。息子3人。早稲田大学第一文学部中退。山形大学医学部卒業後、同大学院修了。同眼科講師を経て、1993年、山形県寒河江市に眼科医院を開院。妻の「小学校での絵本読み語り活動」に触発され、男性や高齢者を引き込みながら自らも活動。市内外の小学校へ読み語りボランティアグループを作ることに、仲間と心血を注いできた。医師会や眼科医会では学校保健担当理事を、地域では学校評議員やスクールアドバイザーを、県教育委員会では心の教育推進委員や学校評価調査研究協力委員などを歴任。国際ロータリー第2800地区(山形県)のガバナー、地域の映画作りや芝居演出家としても奮闘。関連する講演や著書『大人は伝えているか?』(絵本で子育てセンター)など多数。医学博士。寒河江絵本読み語りの会代表。

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