『陸軍登戸研究所』を撮る【電子書籍版】

(著) 楠山忠之

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作品詳細

[商品について]
―そのとき彼らは、カメラの前で歴史の沈黙を破った―
日本映画学校例年の授業である「人間研究」のテーマとして「陸軍登戸研究所」を提案した著者は、上々の発表成果となったことをきっかけに研究所の記録映画を学生たちとつくることになった。戦時中に秘密戦や謀略戦、兵器などの研究を行っていたためにほとんど実態を知られることがなく、関係者も分からない手探りの状態。しかし映画は、学生たちの若さと情熱によって戦争の記憶を呼び覚まし研究所の実像に迫るものとなってゆくーー『キネマ旬報』文化映画部門第三位を受賞し、劇場公開されるや戦争ものドキュメンタリー映画として異例のヒットとなった映画『陸軍登戸研究所』の舞台裏と証言者たちの言葉を収めた語り伝えるべき歴史の証言記録。

[目次]
はじめに
映画『陸軍登戸研究所』スタッフロール
第一章 私の任務は殺人光線の開発
第二章 毒物研究と生体実験
第三章 謀略兵器と中野学校
第四章 僕は風船爆弾を飛ばした
第五章 少女たちの風船爆弾
第六章 大津、勿来基地の部隊
第七章 ニセ札製造・対中国経済謀略
第八章 杉工作と中野学校
第九章 敗戦を迎えて
第十章 スクリーンがつなぐ新証言
あとがきにかえて
陸軍登戸研究所関係年表(『陸軍登戸研究所の真実』をもとに作成)
陸軍中野学校略年表
登戸研究所の真実を解明する意義  明治大学文学部教授 山田 朗
明治大学平和教育登戸研究所資料館の案内
著者略歴

[担当からのコメント]
自身の戦争体験の記憶は墓場まで持っていくという人もいるなかで、カメラの前で証言をされた方々の心には、何も知らない若い世代を自分たちと同じような目に遭わせたくないという想いがあったのではないでしょうか。本書に収められた貴重な証言記録が、戦争を考えるための一助となれば嬉しく思います。

[著者略歴]
楠山忠之(くすやま・ただゆき)
映像ジャーナリスト。
1939年東京生まれ。上智大学文学部卒業後、報知新聞社写真部を経て、69年にフリーとして独立。
沖縄復帰およびベトナム戦争最後の「サイゴン解放」を「現場」から報道。国内およびアジアに視点を据えて、「写真と文」あるいは映画製作で現地の声を伝えてきた。
主な著書に、小社から『読むドキュメンタリー映画2001~2009』、ほかに『おばあちゃん 泣いて笑ってシャッターをきる』(ポプラ社)、『日本のいちばん南にあるぜいたく』(情報センター出版局)、『結局、アメリカの患部ばっかり撮っていた』(三五館)など多数。
記録映画としては、『メコンに銃声が消える日』、『三里塚――この大地に生きる』、『アフガニスタン戦争被害調査』などがある。

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