いのち、ときには渗み

(著) 池谷敦子

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作品詳細

[商品について]
―目を通して響く心の詩―
本書は、パリで「詩」の個展を開催したことがある著者の新旧の名作を集めた1冊です。
本書には著者が描く、愛おしさ、寂しさ、静けさや少し怖さのある表現の中に、力強さや優しさも感じることができ、読者の心に響く詩が数多く掲載されています。また、作品の一つひとつに、著者が持つ表現の豊が見受けられ、読む人の心を、様々な感情へと導いていきます。
詩の持つ独特な世界観と、著者が作り出す感情表現の世界へ引き込まれることでしょう。
詩を好きな方も、そうでない方でも読んでおきたいこの1冊!著者が描いた詩の名作がここにはあります。

[目次]
(一)
月蝕の夜に
耳は
呼ばれる
蛙が鳴く日
母が はは(・・)を通りぬける
月の片頬
海霧
虚空(そら)
(二)
つがい
ゴケの実
はぐれ凧
その薄闇の中には
三月

ほんとのことを言おう
(三)
バッタに会う日
O氏のいきさつ
テルハの裔
『おうちがだんだんとおくなる(*)』
タミコと人形たち
沈む島
ふりむいた子
落とし子
楤(たら)の芽を摘む人
(四)
犇(ひし)めく
雨の動物園
蝉のとき
はしご
声、蝉の
オールド・ローズ
モーブ色の誘惑
マイセン猫
樹のように
うすはねの

グフ グフグフ
あとがきに代えて

[出版社からのコメント]
詩は時として読みて側の心を揺さぶることがあると思います。あえて直接的な言葉は使わず、多彩な表現方法を用いて、読みて側にその詩のもつ意味を考えさせてくるのです。そして、読む人により、その詩の受け止め方は千差万別であり、それが詩の持つ独特な世界観であり、良さだと思います。本書も著者が使う様々な感情表現により、詩が持つ世界観を存分に味わえる作品集だと思います。ぜひ皆様もこの世界観に心奪われてみませんか。

[著者プロフィール]
池谷 敦子(いけたに あつこ)
1929年 静岡県に生まれる。
1949年 同志社女子専門学校卒業。

1995年 『ブリキの月』
1996年 『猫のいる場所』
1997年 『ゆめぐろ中継所』
1998年 『象がくる空』
2000年 『気がつけば風』
2002年 『夜伽』
2004年 『蟬 降る』
2005年 『青く もっと青く』
2007年 『眠れぬ夜のあなたに』
2009年 『バッタに会う日』
2009年 『ぐらべりま』
2011年 『声のかたち』 
2012年 『合図』
2013年 『朗読詩集 夜明けのサヨナラ(DVD)』
2014年 『点字詩集―指先から広がる想像の翼』
2016年 『裏庭の揺り椅子』(電子書籍)
2016年 『夜明けのサヨナラ』(電子書籍)
2016年 『いのち、ときには渗み』(電子書籍)
2019年 『交信/こころは風のように ことばは水のように』

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