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かけ足で世界旅：ミャンマー・台湾 歴史邂逅

(著) 小川茂

作品詳細

［商品について］
――９９４年モン族によって建立されたバゴーにあるシュエターリャウンの巨大な寝仏の全長は、どれくらいあるでしょうか。
１．４４ｍ、２．５５ｍ、３．６６ｍ
正解は、本書ミャンマー編の「仏塔（パゴダ）と寝釈迦　三　チャウッターヂー・パヤー（寝仏）」をご覧ください。

戦時中、ビルマ（現ミャンマー）の独立運動支援を任務とし、ビルマ独立義勇軍の誕生に貢献した日本の特務機関の一つ「南機関」。ミャンマーの建国の父アウンサン将軍の娘で、軍事独裁政権を相手に民主化運動の旗手をつとめ、ノーベル平和賞を受賞したアウン・サン・スー・チー女史とミャンマー民主化への道のり。１９４７年に台北から台湾全土へと広がった中国本土に所縁のある「外省人」への抗議運動に対して、国民党政権が行った殺戮により２万８０００人あまりの人が犠牲となった「二二八事件」。１９４９年に蒋介石の提案で台湾に招聘された、日本人による極秘の軍事顧問団「白団」と知られざる日本と台湾の戦後史――。旅をする中で、旅をしなければ分からないこと、出会わないものがある。本書は、「かけ足で世界旅」として世界各国を旅してきた著者が、ミャンマーと台湾を旅した中で見聞した歴史の一幕を、旅の記憶と共に綴った作品である。

［目次］
まえがき
ミャンマーを訪ねて
ミャンマーの旅
「ミャンマー」ガイダンス
アウンサン将軍と南機関
はじめに
一　南機関とは
二　背景
三　南機関の発足
四　ビルマ独立義勇軍誕生
五　ビルマ進攻作戦
六　軍中央との南機関の対立
七　その後
民主化に身を捧げるアウン・サン・スー・チーさん
一　スーチー女史の家
二　建国の父アウンサンの娘・ＮＬＤ（国民民主同盟）を結成
三　一時期の焦り脱走行為
四　いきなり民主化できない隠された事情
五　ミャンマーは民主化への道を選んだ
六　スーチー議員誕生と今後
アウン・サン・スー・チー女史略歴
獅子奮迅の活躍
二　日本経済界の動き
三　内閣改造・改革路線重視の布陣
テイン・セイン大統領誕生と日本
ミャンマーの記事がトップに
ヤンゴンからティラワ港へ
一　ティラワ経済特別区の概要
二　ヤンゴンからティラワへの道程
ミャンマー投資法が成立
Ｉ　改正外投法成立までの経緯
Ⅱ　ミャンマー投資法
ミャンマー連邦共和国の新憲法
一　憲法草案作成までの経過
二　新憲法の概要
三　総選挙実施と軍事政権の廃止
ミャンマー人の化粧
ミャンマー人の名前
巻きスカートスタイルの民族衣装
バガン空港の朝と午後
朝の風景
午後の光景
ヤンゴンの雨
竪琴を聴きながら食事をする
ＦＵＲＵＳＡＴＯ（故郷）で夕食
貧しさの中の格差
日本人の乞食
竹と漆器の工場を訪ねる
ミャンマー民俗村
自動車番号と住所表示
ヤンゴンの物価
首都ネピドー
ただ、見るだけでした
佛教の五戒
バゴー・チャカッワインを訪ねる
仏塔（パゴダ）と寝釈迦
一　シュエダゴォン・パヤー
二　バガンのシュエズィーゴォン・パヤー
三　チャウッターヂー・パヤー（寝仏）
首都ネピドーまでの沿線風景
確かに変わったミャンマー
一　入国時の審査
二　自動車の番号
三　インフラ工事
四　過剰警備
五　ネピドー
六　軍人の姿・ポリスマン
七　市民の顔色
ラングーン事件
アユタヤ・首なし仏像
ミャンマーの年表
台湾を訪ねて
台湾の悲話と秘話　二二八事件と白団
まえがき
二二八事件（台湾大虐殺）
二つの呼び名・本省人と外省人
事件の背景
経緯
戒厳令の布告
白団について
初めに
一　白団とは
二　白団への期待
三　岡村と蒋介石
四　二人の証言
五　金門島における砲戦と白団
六　白団のその後と終焉
七　台湾における蒋介石の評価
あとがき
著者略歴

［出版社からのコメント］
現地の人々にとって当たり前の日常風景の中にある歴史は、旅人に様々な驚きや恵みをもたらすことがあります。そんなとき、この旅をして良かったと感じ、また旅に出たいと思うのでしょう。本書の中の旅が、皆様にとってもそんな旅であればとても嬉しく思います。

［著者略歴］
小川 茂（おがわ・しげる）

昭和３年11月、山梨県生まれ。
現在、小川労務管理事務所所長。（社）福岡経営者労働福祉協会会長代行。福岡西ロータリークラブ会員。陸自第４師団後援会拳振会、空自西翔会会員。平成17年６月まで、福岡県社会保険労務士会会長、全国社会保険労務士会連合会副会長などを12年余の間つとめている。また平成12年度まで春日市行政改革推進委員会委員長、全国建設工事業国民健康保険組合・組合会議長、福岡県労働保険事務組合連合会会長、（社）全国労働保険事務組合連合会副会長を歴任した。

昭和61年６月25日　労働大臣表彰
平成６年11月９日　社会保険庁長官表彰
平成11年12月２日　厚生大臣・労働大臣表彰
平成13年４月29日　勳五等双光旭日章拝受

著書
第１巻「かけ足で世界旅」北米・南米篇
第２巻「かけ足で世界旅」ヨーロッパ篇
第３巻「かけ足で世界旅」アジア・ニュージーランド篇
第４巻「かけ足で世界旅」イベリア・ロシア・ウクライナ・トルコ・南アフリカ・カナダ東北端篇
第５巻「かけ足で世界旅（５）」ブルガリア・ポーランド篇
第６巻「かけ足で世界旅（６）」バルト３国・ベラルーシ篇
第７巻「かけ足で世界旅（７）」ノルウェー・アメリカ・ギリシャ篇
第８巻「かけ足で世界旅（８）」キューバ・メキシコ・アイスランド篇
第９巻「かけ足で世界旅（９）」中国・ネパール篇
第10巻「かけ足で世界旅（10）」オーストラリア・ペルー篇

趣味　囲碁、写真