かるたで楽しむ福岡の歴史と文化――小倉百人一首と競技かるたと文化が入ってくる街

(著) 岡部定一郎

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作品詳細

[商品について]
――「かるた」の由来となっている外国語は、次のどれでしょうか
1.イタリア語、 2.ポルトガル語、 3.オランダ語
正解は、本書「大牟田市―発祥地から発信地へ」をご覧ください。

ベストセラーとなったマンガの題材として取り上げられたこともあり、近年、国内外で人気が高まっている「競技かるた」。本書は、九州かるた協会の創設メンバーの一人として、競技かるたを始めとする「かるた文化」の普及に尽力してきた著者が、自身の育った福岡の地で育まれた郷土の歴史・文化を、「小倉百人一首」の和歌を基軸として、かるたを通じて綴った作品である。福岡にゆかりのある歌や歌人、かるた発祥の背景、日本の西の玄関口として栄えた大宰府など、福岡一千年の歴史が詰まった新しい福岡「風土記」となっている。

[目次]
はじめに
出版に寄せて
序章―クイーン生んだ古里
序歌―歌の父母と百人一首
天智天皇―朝倉ゆかりの筆頭歌
百済との関係―大宰府強化の地理的背景
持統天皇―平和外交築いた女帝
柿本人麿―歌の神様も大宰府に
中納言家持―歌人親子も足跡残す
安倍仲麻呂―異国で詠む望郷の歌
鴻臚館と福岡城―不思議なつながり
小野小町/参議篁―謎の美女と能吏の祖父
光孝天皇―人柄にじむ早春の歌
藤原氏/宇多天皇―黒田家の系譜
中納言行平/藤原敏行朝臣―別れ歌と能筆の恋歌
在原業平朝臣―時超える貴公子の歌
菅家―「天神様」の知性光る
太宰府天満宮―名人位戦が開かれるまで
貞信公と4歌人―「西の都」ゆかりの人々
博多人形―百人一首に彩りを添える
儀同三司母/和泉式部―明暗分けた女性歌人
和泉式部―佐賀に残る伝承
紫式部/大弐三位/清少納言―源氏物語に筑紫の風景
大納言経信/権中納言匡房―「西の都」への思い深く
伊勢大輔/従二位家隆―百人一首選者の好敵手
大牟田市―発祥地から発信地へ
終章―世界へ広がり親しまれ
かるたの魅力
かるたいろいろ
いろはかるた
【博多】
【江戸】
【上方】
小倉百人一首早覚え
道を求めてかるた十徳
【段位認定文】
【かるた十徳】
著者略歴

[出版社からのコメント]
お正月の遊びとして、家族でかるた遊びを楽しんだ記憶のある方もまだまだいらっしゃるのではないでしょうか。百人一首だけでなく、ことわざや格言などを題材としたものもあって、早押しクイズのような楽しさと学びを味わえるかるたは、遊びとしても、その背景にある歴史や文化という面でも奥の深いものであると思います。本書を通じて、福岡の歴史と共に、そうした楽しさや奥深さも味わっていただければ嬉しく思います。

[著者プロフィール]
岡部 定一郎(おかべ・ていいちろう)
1930年、旧朝鮮・咸鏡南道に生まれる。小学校入学前に父親の故郷である福岡県に移り、福岡市博多区で育つ。同県立筑紫丘高等学校卒業、福岡商科大学(現福岡大学)中退。株式会社大広九州支社(広告代理店)に勤務し、九州各地のさまざまなイベントの企画、運営に携わった。
全日本かるた協会8段で九州かるた協会常任顧問。同県大牟田市カルタックス運営委員。
太宰府市教育委員長、福岡市民の祭り振興会理事、NPO法人「福岡城市民の会」事務局長などを歴任した。福岡・博多の郷土史に精通し、執筆や講演活動を続けている。

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