のぞみホームの静かな力 : 新しい介護の生まれ方、育ち方【電子書籍版】

(著) 奥山久美子

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作品詳細

[商品について]
―その人が最期の瞬間までその人らしく生きていける場所とは―
市外からの越境利用を断られ行き場を失ったツネさんと、同じ様に妻の介護での越境利用を断られたテツさん、病院勤めの看護師を辞め老人関係のボランティアを探していた著者、こじんまりした家庭的なデイサービスを信条とするのぞみホームは、この3人の偶然の出会いから始まった。本書は、利用者は痴呆でも一人の人間であり、のぞみホームは主役である利用者それぞれの個性を尊重し、残されている能力を維持し、引き出していくための場所でありたいと願う著者が、のぞみホームの立ち上げから運営、そこで出会った忘れえない数々の人々との出会いを思い出と共に振り返った作品である。介護問題だけでなく、人としていかに生きるかということを考えるうえで示唆に富む内容となっている。

[目次]
「CLCアートシリーズ」発刊によせて
はじめに―――のぞみホームと私のこと
第1章 その人らしい死
のぞみホームで迎えたターミナル
第2章 そして、のぞみは生まれた
偶然が重なりあって生まれたのぞみホーム
ウメさんとの関わりから
第3章 のぞみの風景
のぞみがのぞみである理由
トミさんの意欲をわかせるもの
悔いの残ったマツオさんとの関わり
第4章 のぞみのアルバム
第5章 のぞみのやり方
のぞみと介護保険 ■のぞみのケアプラン■
のぞみと介護保険 ■のぞみのホームヘルプ■
「のぞみホーム」で働くこと
第6章 のぞみを支えるもの
貧乏なのぞみホームの闘い
のぞみホームにかかせないもの 1いつもそばにいたもの
インタビュー のぞみホームにかかせないもの 2
インタビュー のぞみホームにかかせないもの 3
インタビュー のぞみホームにかかせないもの 4
第7章 のぞみののぞみ
のぞみホームができるまで
のぞみホームのこと
新しいのぞみホームのこと
おわりに
著者略歴

[出版社からのコメント]
認知能力の減退によって意に沿わない集団生活を余儀なくされ、個性も自分らしさも失ったまま、ただ介護される対象として生きていく、そうした生活を良いという人は一人もいないでしょう。こうした生き方は「仕方がない」という言葉で済まされる問題なのか、自分自身に置き換えたうえで私たちはしっかりと考える必要があると思います。本書が、その一助となれば嬉しく思います。

【著者略歴】
奥山久美子(おくやま・くみこ)

「のぞみホーム」代表
1967年福島県郡山市生まれ。高校卒業後、獨協医科大学附属看護専門学校に入学。
1989年より同大学病院、宇都宮社会保険病院で看護師として働く。
1993年、ひょんなことから「のぞみホーム」立ち上げに加わり、現在に至る。

【のぞみホーム】
栃木県下都賀郡壬生町壬生丁145-10
TEL 0282-82-7204 FAX 0282-82-7254
http://www.nozomi-h.org/

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