もうダムはやめなさい:豊川の水資源・河川事業に関係する人々必読の本

(著) 市野和夫

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作品詳細

[商品について]
―持続可能な生存のために何が必要かを考える―
平成38年度までの予定として建設計画が進められている設楽ダム。
しかし、建設予定地周辺にはクマタカの棲息地域があり、寒狭川は絶滅危惧種であるネコギギの重要な棲息地であるなど、自然環境へ与える影響が強く懸念されている。
本書は、その設楽ダム建設について、愛知県下一の清流として知られる豊川の自然と開発の歴史をふり返りながら、ダムの必要性と豊かな自然環境をいかに後世に残してくかを考察した作品である。
急激な環境の変化を肌で感じ始めている今、自然と人間の関係のあり方を見直す上で、示唆に富む一書となっている。

[目次]
はじめに
Ⅰ 豊川のめぐみ
1 豊川の自然とそのめぐみ
2 豊川が育む三河湾の幸
Ⅱ 豊川の開発の光と影
1 豊川用水の恩恵
2 ダム・堰・導水路の影響
3 取水の影響
4 河川事業の影響
Ⅲ 動き出した巨大ダム建設事業 ―設楽ダム―
1 設楽ダム計画の変遷
2 未だ水資源の開発が必要なのか?
3 「流水の正常な機能維持」容量六〇〇〇万㎥の怪―「自然に優しい設楽ダムづくり」とは?
4 設楽ダムは、水害を防ぐのに有効か?
5 豊かな自然のめぐみを壊す設楽ダム建設
Ⅳ 川と海のつながりと上流のダムが海に及ぼす影響
Ⅴ 豊川のめぐみを次代に引き継ぐために
Ⅵ 解説
解説1 大型公共事業が強引に進められるわけ?
解説2 多目的ダムの費用負担のしくみ
おわりに
もっと詳しく知りたい人のために

[出版社からのコメント]
公共事業は国が推進するものであり、国民の生活のための事業であることを考えれば、本書で扱われている設楽ダムを始めとする建設計画は、一地方の問題ではなく、国民全体として議論すべき問題であると思います。無関心であることを止め、まずは知ることから始める、本書を通じて多くの方にその最初の一歩を踏み出していただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
市野 和夫(いちの・かずお)
1946年 愛知県八名郡(現在は豊橋市)に生まれる
1979年 理学博士(名古屋大学)
1975年4月~1998年3月 愛知大学教養部教員
1998年4月~2006年3月 同 国際コミュニケーション学部教員
2006年4月~ 愛知大学綜合郷土研究所非常勤所員

現在
設楽ダムの建設中止を求める会代表など、地域の自然保護・環境保全のNGO活動をしつつ、持続可能な地域を創るための方法・戦略に関心を持っている。

著書
「持続する社会を求めて -生態系と地域の視点から-」2007年、岩田書院
「森の自然誌 みどりのキャンパスから」2002年、あるむ
「とりもどそう豊かな海三河湾-「環境保全型開発」批判」1997、(分担執筆)、八千代出版
「豊川の『霞堤』と遊水地 -賢明な利用を考える-」1995、(編著)、愛知大学中部地方産業研究所

趣味
山野徘徊と自然観察、野生植物を種子から育てること、野生生物の棲める庭造り、生活排水の庭先処理、生ゴミの液肥・堆肥化処理と野菜の自給などを実践している。2007年は庭先でホオジロが巣立つのを見守った。生ゴミの液肥を与えるのみでトマト・ナス・ピーマン・ナタマメなど夏野菜は7月から稔り始めて、酷暑の8月を何とか乗り切り11月いっぱいまで枯れることなく収穫が続いた。

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