ゆきあひ - 岩谷征捷の世界

(著) 岩谷征捷

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作品詳細

[商品について]
―自らの生のうちにある、文学という自由の世界へと向かうもの―
「亡くなる前に知ってほしかった、愛されていたということを」
「ひとを知るには、ずいぶん時間がかかるものなのね。あなたよりもずっとずっと長い時間、一緒にいたはずなのに、わたし、ほんとうには夫を知らない。でも、ひとを知るなんて不遜なことなのね」
「この世を生きるということは、映画のようにひとすじの流れのようなものではなかったのね、モノガタリなんてない」
同じような感性を持ちながら、生きるも死ぬもままならず、愛し切ることもできず、それでも生き、苦しむ存在であり得たかもしれない、あのひとの言葉。あなたが再び現われる前も、ひとりぼっちだった。しかし、それは孤独とは違う。あなたが現われて、そして消えていったときから、ほんとうに孤独になったのだ――。
表題作「ゆきあひ」をはじめ、作家として、評論家として、これまで生み出してきた作品世界のひとつの到達点を示す、岩谷征捷作品集・三部作の第一弾。

[目次]
彼岸へ
此岸の家族
白むは花の
中有の空
蟬丸のいる風景
ゆきあひ
待つこと・忘れること
書くという奇妙な営み
城に向かって
旅・位置・離脱
山躁賦縁起

[出版社からのコメント]
日常生活の実用とは無縁でありながら、なぜ人は物語を紡ぎ、物語に惹かれるのか、そこには単なる娯楽への渇望とは異なる何ものかがあるのかも知れません。本書を通じて、そんな何ものかと出会っていただければ嬉しく思います。

【著者プロフィール】
岩谷征捷 (いわや・せいしょう)
1942年、北海道生まれ。國學院大學文学部文学科卒。
主たる専門領域は、日本文学評論・小説。
主な著書
『島尾敏雄論』近代文藝社、1982年
『大江健三郎、イーヨー譚の生成』亜細亜文庫、1991年
『島尾敏雄私記』近代文藝社、1992年
『島尾敏雄事典』(共著)勉誠出版、2000年
『芥川龍之介大事典』(共著)勉誠出版、2001年
『近代文学作品論集成・死の棘』(共著)クレス出版、2002年
『中有の旅・岩谷征捷初期短編小説』亜細亜文庫、2003年
『桜花爛漫羅利骨灰・岩谷征捷自撰短篇小説』晃栄社文庫、2005年
『父と兄の時間 - 戦後小説を読み解く( 電子書籍)』株式会社22世紀アート、2018年
『ゆきあひ - 岩谷征捷の世界』株式会社22世紀アート、2019年

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