ら抜きの未来 : 戸台耕二詩集【電子書籍版】
(著) 戸台耕二
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[商品について]
―精いっぱい悩みつつも、それでもなお希望は捨てたくない―
詩は文学であり、芸術であって、他のものの手段とはならない――。
「潮流詩派」を担う一人として、詩の社会性、批評性、現実性、記録性、風刺性を重視して詩を生み出してきた著者が、時代を見つめ、社会を見つめる中で、言葉の可能性と未来の狭間にある現実を、ときに鋭く、ときに優しい眼差しで紡いでいく。
21年の時を経て、世紀をまたぐ40編の詩をまとめた待望の第4詩集。
[目次]
記憶
嚙ませ犬
夢の町
明日の新聞
いまこの国に
切通しの写生
自切あるいは自折
ライオンのいない動物園
みたいな
千人針
音楽の時間
死の風景さまざま
洗濯
電話嫌い
もう一人の自分
21世紀書店
「二〇〇〇年問題」問題
男の仕事
亡命勧告
別れ
危篤
京成白鬚線
小田急電鉄山谷駅
酢豆腐
祭りのあと
歌舞伎座で
横浜で展覧会を見る
年譜を読む
まぼろしのかなた
花見
白い家
鳩
それでもなお
消えた地名
藪の中
肩書
電話の向こう
「させていただく」症候群
「とんでもございません」考
ら抜きの未来
あとがき
初出一覧
著者略歴
[出版社からのコメント]
かつてお国訛りがあった頃、それぞれの人の言葉の中には生まれ育った環境や故郷の風景が感じられましたが、多くの人が標準語と呼ばれる言語を使うようになった今、私たちの言葉の中にはどの様な風景があるのでしょうか。言葉の際を鋭く見つめる詩人ならではの感性が紡ぎ出す風景を眺めながら、私たちが生きる世界に目を向ける、そんな時間を楽しんでいただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
戸台耕二(とだい・こうじ)
1946年 東京に生まれる
1967年 潮流詩派の会に参加
1971年 法政大学第二文学部卒業
1975年 詩集『火田民』(潮流出版社)刊
1980年 詩集『遊戯詩編』(アディン書房)刊
1991年 詩集『烈烈列伝』(潮流出版社)刊
2012年 詩集『ら抜きの未来』(潮流出版社)刊
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